Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

グローバリズムの決定的な弱点

 From 三橋貴明





【今週のNewsピックアップ】


菅義偉の正体と、共同体を立て直すために知るべきこと
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12644313665.html


非常事態に対応できない孤独なグローバリスト
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12644518896.html



グローバリズムは「平時」が前提です。


そもそも「自由貿易」などと
言っているわけで、特に「戦争」「疫病」
といった国境を超えた非常事態に
対応不可能なのは明々白々です。


国内に限定しても、大震災いった自然災害、
疫病蔓延といった非常事態に、
グローバリズムは対応できない。


災害や疫病の被害を抑制するためには、
「共同体」として立ち向かうしかない。


最大の共同体である「国家」でいえば、
国民が連携し、互いを思いやって乗り越えるしかない。


政策的には「規制強化」に
踏み切らざるを得ない。


グローバリズムは規制を緩和、
撤廃し、財政は緊縮。


政府のパワーを弱体化させ、
カネも使わないというわけで、
非常事態に対応できるはずがないのです。


さらには、グローバリズムは
人を孤独にしていく。


共同体を解体し、人間を「個人」と化し、
個々の能力に全ての責任を押し付ける。


能力というよりは「運」が悪く、
苦しんでいる人や企業に対しては、
「自己責任」
の一言で切り捨てる。



大東亜戦争敗北後、
我が国では「個人主義」が尊ばれ、
共同体破壊が進みました。


無論、共同体に属することは、
楽しいことばかりではありません。


町内会一つとっても、
町には良い人ばかりではなく、
嫌な人も住んでいる。


嫌な人とも、同じ共同体という理由で
渋々付き合わなければならない。


確かに、鬱陶しい話ではあります。


だからと言って、
「共同体などいらない」などと
やって良いはずがないのです。


と言いますか、共同体を否定する
一部の日本国民にしても、
結局のところ「日本国」という共同体に属し、
その恩恵を受けているわけでございます。


(共同体を完全否定するならば、
 無人島で一人暮らしをするしかありません)


菅義偉総理大臣という人物は、
故郷という共同体を捨て、
その後も自らが属する共同体に
逆らうことを繰り返し、
「段ボール工場の住み込み」から
内閣総理大臣に出世した。


菅総理本人は、
恐らく「自分の能力が高かったから」と
認識しているのでしょうが、
申し訳ないですが総理が
出世した理由の殆どは「運」です。


運が良かったから、出世した。


その「運」にしても、
日本国をはじめ様々な共同体に
属していたからこそ
「もたらされた」のでございますよ。


それにも関わらず、
「自分」のおかげで出世したと
認識している総理は、
非常事態の最中に「共同体の仲間」に
相談することがない。


あるいは、できない。


共同体で立ち向かわざるを
得ない非常事態に対し、
グローバリズムは手も足もでない。


理由は、グローバリズムが
共同体を否定するから。


以前から、三橋が主張していた
「グローバリズムの弱点」が、
もろに出てしまっているのです。


今後、菅総理は「個人」として
非常事態に立ち向かおうとし、
政策は右往左往、二転三転、
朝令暮改にならざるを得ないでしょう
(もうなっていますが)。


我々日本国民は、
「非常事態発生時に、非常事態に
 対応不可能なグローバリストが
 首相の座に就いている」
という、稀有な体験をしているのです。


今後の混乱は仕方がありませんが、
我々は「今回」の非常事態から学ぶべきなのです。


共同体の大切さを。


あるいは、非常事態発生時に、
共同体が機能しないときの悲劇を。