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死んでも感染拡大の責任認めぬ中共─新華社の猟奇的論説を読む(中)

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
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 2020/03/15/Sun


中国発の武漢肺炎が米国にも感染拡大するのを受け、中国国営の新華社通信が3月4日に配信した「自信を持って言う、世界は中国に感謝すべきだと」(理直气壮,世界??感?中国)と題する論説は、中国人の「幸災楽禍」(他人の不幸を喜ぶ)という猟奇的民族性を反映するものとして注目に値する。──────



すでに見たように、ここでは「落井下石」(井戸に落ちた者に石を投げる)との言葉が使われている。この「落井下石」もまた中国人の民族的特徴を言い表すもので、「幸災楽禍」とは表裏一体である。中国は古来、有限資源の争奪を繰り返す弱肉強食の世界であったため、他者の落伍、消滅を願うのが、一種の生存本能になっているものと考えられる。日本でも力の弱い者が、力の強い者の失敗、没落を喜ぶという浅ましき場面は見られるが、そうした人間の性格が民族性と言えるまで一般的に根差されているのが中国なのだ。


そして前回書いたように、この論説はそういった中国の民族性を米国に「投影」しようとするのである。そのようにして民族的優越感を獲得、維持したいのだろう。そうしたおぞましい中共の情念が、この論説からは伝わってくるのだ。


そこで引き続き抄訳を続けよう。米トランプ政権が武漢から自国民を帰国させ、あるいは中国からの人の流れを制限したことを批判する論説は、次のように書く。


───もし中国が米国に報復し、米国への観光禁止令を出し、更には医療品の戦略的管理を宣言し、米国へ輸出を禁じたなら、米国は新型コロナウイルスの大海の中に沈むことだろう。


───米国での医薬品の大部分は輸入に頼り、一部は欧州からの輸入だが、欧州の医薬品の生産基地は中国にある。つまり米国が輸入する医薬品の90%以上は中国と関係している。だから中国が国内需要を優先し、医薬品の輸出を禁止すれば、米国は新型コロナウイルス地獄に転げ落ちることになるのだ。


 以上のように、「もし中国が米国に報復したなら」などというが、それでは米国はいったい、中国の「報復」を受けなければならないような悪事を働いたとでもいうのか。武漢肺炎の「大海」「地獄」なるものに、中国を突き落そうとしたとでもいうのか。


もちろんそうした事実などありはしない。ではなぜ中国はこうした作り話をするのかと言えば以下のように、中国が米国に比べていかに優れているかを宣伝するためである。こうした論法は卑劣極まりないが、しかし国内の人民や、世界各国の中国シンパの心を勝ち取るにはこれが有効であり、中共は宣伝工作上よく用いている。


───しかし、この世には大いなる愛というものがある。中国の人民と政府は、これまでそのようなことをしたことはない。米国に落井下石をしたことはない。


 米国批判は更に続く。しかしこうした批判は当たっているだろうか、とに先進国の文明的国民なら首をかしげるはずだ。


───米国の高官の内、ロス商務長官、ポンぺオ国務長官、ナバロ大統領補佐官らは公の場で、中国の感染状況に対し幸災楽禍し、中国での感染拡大は米国にとり優位であり、企業の生産拠点を引き戻すことに有利であり、更には世界の企業に対し、中国のサプライチェーン危機への警戒を促した。


───更には臭名(※悪名)高きウォール・ストリート・ジャーナルなどは、遺臭万載たる「中国はアジアの真の病人」なり論説を発表した。ニューヨーク・タイムズも武漢封鎖に対して人権侵害などと批判している。米国のこうした落井下石文化は、人から馬鹿にされるものだが、浮世は回り持ちで、今では米国が疫病で苦しむことになった。


───しかし中国は落井下石をしなければ、非難もしていない。米国は今、これまでの数々の誤りを認め、中国に謝罪するべきである。


 国内の排外的民族主義を満足させるには十分な書き方であるが、しかしこれらを読めば、中共に国際協調というものを期待することの困難さが直ちに理解できよう。中共が世界と協調するとしたら、それは国際社会が中共の言いなりになる時以外にない。


それにしても文明国の国民なら驚くのではないか。この論説はなぜ「我が国は発生源となり、国際社会に迷惑をかけた」と謝罪したり、萎縮したりするそぶりを一切みせないのかと。


これは「死ぬまで罪を認めない」(死不認罪)という民族性の表れとしか言いようがない。そして死不認罪の性格を通す者が次に何をやるかと言えば、それは他者への罪の転嫁であろう。


 (つづく)


 米国での感染拡大を喜ぶ中共─新華社の猟奇的論説を読む(上) 20/03/08
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