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安倍総理の志は死なない!!

尖閣周辺、中国公船の漁船追尾が急増 「海警法」施行以降

 中国海警局の武器使用規定を明文化した「海警法」が1日に施行された後、同局に所属する公船が沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海に侵入し、日本漁船に接近・追尾する件数が急増している。このうち1回は機関砲のようなものを搭載した公船が追尾する異例の事態となった。


 中国は「尖閣諸島が自国の領土」という一方的な主張に基づき、日本領海に繰り返し侵入。日本漁船を追尾する際は「中国領海」から出るよう求める内容の呼びかけをしているという。日本政府関係者は「あたかも法を執行するような動きで実績を重ねる狙いではないか」と警戒を強めている。


 中国公船は1日以降、延べ6日侵入した。日本漁船の追尾は20日以外毎回行い、6、7日▽15、16日▽21日の3件に上った。漁船追尾は過去にも2013年に2件、14年に1件、19年に1件あったが、20年に8件に増加。今年は1月の1件と合わせ、2カ月足らずで4件と過去最多ペース。


 特に、2月16日は同時に4隻が漁船2隻を追尾した上、中国公船の1隻は機関砲のようなものを搭載していた。第11管区海上保安本部(那覇)によると、機関砲のようなものを搭載した公船の漁船追尾は19年5月、20年11月に次いで3回目で、極めて異例。21日には公船2隻が2回にわたり侵入し、漁船を追った。


 20年11月に来日した中国の王毅国務委員兼外相は、日中外相会談後に中国の対応について、「所属不明の日本漁船が釣魚島(尖閣の中国名)周辺の敏感な水域に進入し、中国側はやむを得ず、必要な反応をしなければならない」と主張した。しかし、2月20日は日本漁船が不在なのに公船2隻が領海侵入した。日本の対応と関係なく侵入を繰り返そうとする中国側の意図が明確となっている。【田所柳子】