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米テキサス州の電力小売業者が経営破綻、寒波の大停電で

【AFP=時事】米テキサス州最大の電力小売業者ブラゾス電力協同組合(Brazos Electric Power Cooperative)が1日、連邦破産法11条(民事再生法に相当)を申請し、経営破綻した。先月の寒波による大停電で電力料金が一時急騰し、送配電網運営機関から請求された21億ドル(約2200億円)を支払えなくなった。
 テキサス州では電力各社が厳しい寒波への準備ができておらず、2月中旬に州全域で7日間の大規模な停電が発生した。16の協同組合を通じて同州の150万人以上に電力を供給しているブラゾスは、同州の送配電網を管理するテキサス州電気信頼性評議会(ERCOT)から「甚だしく高額な請求」を受けた。
 クリフトン・カーネイ(Clifton Karnei)執行副社長兼ゼネラルマネジャーは裁判文書で、「2021年2月初めの時点では、ブラゾス電力のように財務が安定していた協同組合が、月末に破産申請を準備するとは思いもよらなかった」と述べた。
 カーネイ氏は、寒波の間に電力卸売価格は4日以上連続で1メガワット時当たり9000ドル(約96万円)となり、ERCOTからはその他の費用と合わせて1メガワット時当たり2万5000ドル(約270万円)以上を請求されたと説明。「この価格の影響は壊滅的だった」
 価格変動プランで契約していた一般家庭では、1万6000ドル(約170万円)を請求された例もあり、ERCOTは寒波による電力市場価格の一時的な高騰に備えていなかったとして、顧客や政治家から厳しく批判されている。
【翻訳編集】AFPBB News
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