Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

米国のWHO脱退後の「新しい世界」に期待する台湾

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
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 2020/06/01/Mon


トランプ米大統領は5月29日、中国覇権主義との対決姿勢を改めて鮮明にした。香港への国家安全法導入の決定への対抗措置としての香港優遇措置の撤廃及び「中国に完全に支配されている」とするWHOからの脱退を宣言している。


WHOを巡る米中対立軸の一つが台湾排除の問題だ。台湾の悲願であるWHO総会へのオブザーバー参加を不当に妨害し続けるのが中国であり、参加を最も後押ししてきたのが米国であるが、その米国の脱退表明を、台湾政府はどう見ているか。


 外交部の呉?燮部長(外相)は「WHOへの参加が努力目標であることは変わらない」と強調する。また同部の高英茂次官は「米国では年末に選挙があり、またポスト武漢ウイルス時代で米経済が衝撃を受けることになるため、極端な政策を採用したことは理解できる」としながら、「これまでWHOで米国が台湾参加支持の勢力を主導することに頼ってきたが、そこが脱退となると、支持の声は弱まるだけ。強まることはない」と不安を隠さない。「今後については、米国やその盟邦の動きを注視していきたい」と語っている。


 一方、武漢ウイルス対策を指揮する中央感性症指揮センターの陳時中指揮官(福利衛生部長=保健相)は「米国の脱退については更に詳細な説明が待たれるが、もし新たな機関を作るのなら、もちろん米国との協力の機会がより増えるよう希望する。米国が本当に脱退するのなら、世界は更に信頼できるプラットフォームを求めるのではないか」と期待を寄せた。


こうしたトランプ政権の一連の宣言について台湾最大手紙、自由時報は論説で、「台湾の視点で見ると、彼らは今まさに『新世界』を構築しようとしている。その未来の世界は明らかに、台湾にとってはチャンスに満ちている」と強調。その上で、次のように論じている。


───トランプ政権が目指す世界新秩序は米国の利益から出発するものだが、しかしこれまで米中が形成してきた「旧世界」で台湾が最も犠牲にされてきたことを考えよう。


───その原因は中国の「一つの中国」原則にあり、世界各国が中国との友好を求め、それを大目に見てきたことにある。


───これは未曽有の、そして千載一遇のチャンスだ。毛沢東は「天下が大いに乱れれば、形勢は大いに好くなる」と言ったが、それが今台湾について言えることだ。


───重要なのは米国が中心となり、国際的な保健機関を別に組織することだ。この新たなプラットホームは「国家であること」を加盟条件とするWHOとは異なるものとなろう。米国主導で開設される以上、台湾はもちろん加盟資格を得られるはず。米国は一貫して台湾の国際活動への参加を支持してきた。


 自由時報だけでなく台湾政府にしても、「新世界」の出現げ活路が見い出されるのを期待しているのではないか。上で紹介したコメントからも、そう感じる。


それでは日本政府は「新世界」の現出を望んでいるのだろうか。


 日中友好を金科玉条とする人々は「旧世界」に拘泥しそうだが、そうした日本の姿勢は中国覇権主義をいたずらに増長させていることに気付くべきだ。日本は対立する米中の「橋渡し役」たれとの声はよく聞くが、これまでの経緯を見ればわかるように、日本であれ、どの国であれ、如何に努力をしてもあの無法な中国を「責任ある国際社会の一員」に変えるなど不可能なのだ。


 上記の毛沢東の「教え」もあることでもあり、進んで「新世界」を構想して行くべきではないだろうか。台湾は中国の脅威の前における日本の生命共同体であるのに、その中国の「一つの中国」なる虚構宣伝に配慮し、日台政府交流も控え続けるという不合理な現状も、根本的に改めて行かなければならない。


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