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「中国、6年以内に台湾侵攻の恐れ」 米インド太平洋軍司令官

© Eugene Hoshiko / POOL / AFP 首相官邸に菅義偉首相(右)を表敬訪問したフィリップ・デービッドソン米インド太平洋軍司令官(左、2020年10月22日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン(Philip Davidson)司令官は9日、上院軍事委員会(Senate Armed Services Committee)の公聴会で、今後6年以内に中国が台湾を侵攻する可能性があると証言した。
 デービッドソン司令官は「彼ら(中国)は米国、つまりルールに則った国際秩序におけるわが国のリーダーとしての役割に取って代わろうという野心を強めていると私は憂慮している…2050年までにだ」と発言。「その前に、台湾がその野心の目標の一つであることは間違いない。その脅威は向こう10年、実際には今後6年で明らかになると思う」と語った。
 デービッドソン司令官は中国について、資源が豊富な南シナ海(South China Sea)の領有権の大半を主張している上、米領グアム(Guam)を奪う構えさえ見せていると警告。インド洋のディエゴガルシア(Diego Garcia)島やグアムにある米軍基地に酷似した基地に対する模擬攻撃の動画も公表していると指摘し、中国のミサイルを飛行中に撃墜できる「イージス・アショア(Aegis Ashore)」システムのグアム配備を求めた。
 さらにデービッドソン司令官は「やろうとしていることの代償は高くつくと中国に知らしめるために」、オーストラリアと日本に配備予定のイージス・システムに加え、攻撃兵器に予算をつけるよう議会に求めた。
【翻訳編集】AFPBB News