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竹島で捕獲アシカ 姫路の皮革業が加工 研究者が調査で判明

産経新聞社 竹島で捕獲アシカ 姫路の皮革業が加工 研究者が調査で判明
 かつて竹島(島根県)で営まれていたアシカ猟と兵庫県・姫路地方の皮革業に関わりがあったことを、皮革史研究者の林久良さん(72)=同県姫路市花田町=が文献調査などを基に突き止め、論稿にまとめた。
 竹島のアシカ猟については、韓国が不法占拠する以前の竹島で、日本人がさまざまな経済活動を営んでいた実態の一端を示すことにつながるとして、島根県竹島資料室は「多様な視点から竹島のアシカ猟に関する研究が進められるのはありがたい」と評価している。
 今回の林さんの調査で、明治時代に姫路で設立された「姫路製革所」がアシカ皮の加工を手掛けていたことが判明。当時の流通事情から竹島で捕獲されたアシカの皮だったとみられる。
 また、竹島への猟や漁の拠点だった島根・隠岐に設立された「竹島漁猟合資会社」が明治38年頃、姫路の皮革技師を招聘(しょうへい)し、技師らが指導に当たっていたことが分かった。
 林さんは3年前、竹島問題研究者から竹島のアシカ猟と姫路の皮革業との関わりについて尋ねられたのを機に、調査を開始。島根県竹島資料室や、竹島が属する同県隠岐の島町の役場を訪れるなどして、文献に当たったり関係者から聞き取ったりした。
 姫路製革所でのアシカ皮加工は、東京高等商業学校(現一橋大)の学生が43年に発表した「姫路地方皮革調査報告」に記述があったという。一方、技師招聘は、同年発刊の「島根県商工業概要」に「姫路市ヨリ製革師ヲ雇入シテ其(その)加工ニ力(つと)メ…」などと記載されていた。
 「姫路の技師が招かれたのは当地の皮革加工技術が高かった証拠で、地元の研究者として誇らしい」と林さん。竹島の現状を憂えつつ、「かつての竹島をめぐる状況を知る手がかりの一つになればうれしい」と話している。林さんは同論稿を収録した書籍を自費出版した。問い合わせは林さん(079・253・3120)。

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