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ごみ焼却場CO2丸ごと資源化 東芝、25年にも実証へ

 東芝は、二酸化炭素(CO2)を電気分解し、燃料や化学製品の原料にする技術の大規模化に成功した。ごみ焼却場から排出されるCO2をまるごと資源化できるといい、2025年ごろの実用化を目指す。22日からオンラインで開催される電気化学会で発表する。
 CO2は地球温暖化の原因になるため、大気中に出さず、吸収・資源化する技術が注目されている。例えばCO2から一酸化炭素(CO)を作り、さらにメタノールを合成することなどが考えられている。メタノールは、燃料や接着剤、医薬品などの材料になる。
 このような技術は、CO2と水から炭水化物を作り出す植物の光合成になぞらえ、「人工光合成」と呼ばれることがあるが、処理速度が遅く、ごみ処理場や火力発電所のように大量に排出されるCO2の処理は現実的ではなかった。