Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

技術投資は「数撃てば当たる」であるべき

 From 三橋貴明




【今週のNewsピックアップ】


「研究軽視」は国家を亡ぼす
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12666888817.html


政府の技術投資は
「数撃てば当たる」であるべきだ
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12667065261.html


本当に理解できないのですが、
技術投資や研究開発において
「選択と集中」を主張する人は、
神様か何かなのでしょうかね?


なぜ、特定の技術が
「将来に有益」あるいは
「将来においても無益」等の
判断を「今」できるのでしょうか。


あらゆる技術は、
人類の文明に恩恵をもたらすか否か、
発展させなければ分かりません。
これは、企業の設備投資も同じです。


無論、経営者は懸命に市場を調査し、分析し、
「これは、いける!」
と判断し、工場建設等の
設備投資を決断するわけです。


とはいえ、将来は常に不確実。
経営者の読みが外れると、
企業は一気に業績不振に陥ります。


我々は、予言の能力を
与えられているわけではないのです。
必ず、間違えます。
必ず間違えるにも関わらず、
過去の人類が様々なリスクを取り、
投資を繰り返した結果、
文明はここまで発展したのです。


もちろん、企業が繰り返し投資判断を
間違えると、「貨幣的な問題」が生じ、
最終的には倒産する羽目になります。
つまりは、存続できません。


それに対し、政府は違う。
政府には、貨幣的な問題はありません。
だからこそ、
「将来、芽が出るかどうかわからない技術」
にこそ、政府は大々的な投資を
しなければならないのです。


短期的に利益が出るならば、
そんなものは企業に任せておけばいい。
長期で考えても、
有益か無益かが分からないからこそ、
政府が投資をしなければならないのです。


ところが、日本国は起こり得ない
「財政破綻」に手足を縛られ、
政府の科学技術投資についてまで
「選択と集中」を進めてきました。


当然の結果として、
日本国は科学技術大国の座から転落。
ならば、反省して、
政府の技術投資を「数撃てば当たる」
方式にすればいいものを、
相変わらず緊縮財政。


「研究開発がイノベーティブか否か、
適切に判断しつつ、投資をする」
って、できるか! そんなことっ! 
なぜ、事前に、
「この研究開発はイノベーションだ。
この研究開発はイノベーションではない」
などと、人間に判断できるのでしょうか。


政府の技術投資を評価する総合科学技術
・イノベーション会議の連中は、
神様か何かなのですか?


もはや、バカバカしいの一言なのですが、
↑この種の愚かな政策を推進する根源は、
「政府の支出は有限である」
という貨幣のプール論です。


日本の間違った貨幣観に基づく緊縮財政は、
我が国を「科学技術大国」の
座から引きずりおろした。


改めて、緊縮財政がいかに
「悪」であるかが理解できるはずです。