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カゴメ、新疆ウイグル自治区産トマトの使用停止へ。人権問題への国際的な批判の高まりも考慮

カゴメは中国・新疆ウイグル自治区産のトマトの使用を2021年中に停止する。
広報担当者によると、品質や安定性などを総合的に勘案した結果だという。一方で、国際社会から少数民族に対する人権侵害が指摘されていることも判断材料の一つとなったという。
■企業に難しい選択迫る
カゴメはこれまで新疆ウイグル自治区からトマトを加工したペーストを輸入していて、公式サイトでも公表していた。すでに2020年中に輸入を停止しており、21年には使用を終了する。
新疆ウイグル自治区をめぐっては、少数民族のウイグル族に対する人権侵害が指摘されていて、国際社会からの批判が高まっている。中国政府は「でっち上げだ」などと反論するなど大きな火種となっている。
カゴメの広報担当者によると、トマトペーストはアメリカやヨーロッパなどからも調達しており「中国からは少なくともここ2〜3年で輸入量を減らしていた」という。
理由については、品質やコスト、それに安定性などを総合的に勘案した結果だという。一方で、国際社会から少数民族に対する人権侵害が指摘されていることも判断材料の一つとなったという。
また、これまで使用していた新疆ウイグル自治区産トマトについても、人権侵害のおそれがないことを確認しているという。
カゴメは中国大陸部に一部商品を輸出しているが、売り上げ比率は2020年末時点で0.4%と少ない。また製造拠点もなく、販売拠点を香港に置くのみだ。
人権問題をめぐっては、アパレルやスポーツ用品の業界で、新疆ウイグル自治区産の綿花を使わないなどと表明した海外企業が中国で不買運動に遭っている。一方で中国に配慮した発言をした場合は日本や欧米などで批判が高まることもあり、企業は難しい選択を迫られている。