Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

支配し、富を奪うための「監視」

 中国は世界最高レベルにして世界最大の監視国家であり罰金国家だ。ハイテクを駆使した監視システムにより、監視の目から逃れるすべはほとんどなくなった。中国が監視社会化し、罰金をもれなく徴収するようになったおかげで、犯罪が減り、ルール違反が減り、庶民の文化レベルが上がったと評価する声がなくもない。


 だが、こうした監視と罰金によるがんじがらめの社会が、ルールを破ろうとするつもりのない人にもルールを破らせ、罰金を徴収することが目的のルールや規則が増える状況を生んでしまう。


 それは、中国において、法やルールが社会の平等や公正さの実現のために作られるものではなく、権力が社会や庶民を完全に支配しコントロールするための道具、手段としてつくられているからだろう。


 アリババの独禁法違反への罰金も、公平公正な市場競争を実現するためではなく、おそらくはアリババを支配し、コントロールし、その富を奪うことが目的なのだろう。


 今回の罰金はアリババにとってはさほど打撃はなかったかもしれないが、これから肥え太った家畜のように屠(ほふ)られていくのではないか。つまり、監視社会、罰金社会が最終的に行きつくのは、管理と搾取のディストピアでしかない、ということだ。