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蔡総統が尖閣領有の主張を放棄すれば世界は台湾を称賛する

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
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 2020/06/13/Sat


石垣市が6月9日、尖閣諸島の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更する議案を市議会に提出。台湾では翌10日、メディアからこの件についての見方を問われた蔡英文総統は次のように述べた。


 「釣魚台は中華民国の領土であるとの政府の立場は一貫している。また各方面に対しても、釣魚台の争議棚上げ、共同開発の原則を堅持し、平和な方式で争議を解決し、共同で地域の平和と安定を維持するようアピールする」


 従来からの台湾政府の立場を改めて表明した訳だ。その表現には慎重な日本への配慮が感じられるが、しかしもしこの「釣魚台は中華民国の領土」との発言が日本メディアに報道されれば、日本国民の反撥は必至だろう。


 日本で台湾への好感度は非常に高いが、それは台湾が他の近隣国と違って日本にとても友好的だからだ。それだけに台湾側に少しでも反日的な動きが見られると失望が一気に広がるのだが、中には「可愛さ余って憎さ百倍」といった現象も。「台湾もしょせんは中国と同じだ」「中国と同様、日本の領土を狙う反日国家」「もう二度と台湾を応援しない」等々の単純、激越な台湾批判が噴出することになる。


だからこそ「日台離間」を望む中国及び台湾におけるその傀儡勢力は、対日関係を重視する民進党政権に尖閣問題に関する反日姿勢を見せさせようと躍起になる。今回蔡総統に質問したメディア記者などはその類だと思われる。


 台湾で尖閣諸島を管轄するとされる宜蘭県の林姿妙県長(国民党)は8日、蔡総統に「一緒に島に上陸して住所標識を掛けよう」と求めているが、それもまさにそうした一環だ。


そして国民党の馬英九前総統も9日、「(蔡総統は)短い発言だけで具体的行動がない。私の任期中は巡視船を出し、漁船を守ったが、それとはまったく異なる」「蔡総統は徹底的に対外戦略を見直した方がいい」とコメントしたのも同様だ。


 中国及びその傀儡勢力はまた、「日台離間」と同時に「台中連携」の格好の具としても尖閣問題を利用したがる(その二つの目的は表裏一体のものだ)。台湾と中国が反日=中華民族主義で提携し、民進党政権を打倒して台湾中をその民族主義に染めることを夢見ているのだ。


 上記二人の国民党の政客の発言にも当然、そうした意図は含まれているし、9日に日本台湾交流協会台北事務所(日本の駐台湾大使館)前で行われた中華民族主義グループの抗議デモでも、そこで聞かれたのは日本への批判とともに、民進党政権の対日「軟弱」姿勢に対する激しい攻撃だった。


 民進党政権はこうした「日台離間」「台中連携」を企図する勢力からの「媚日」「軟弱」等々の批判を恐れ、日本からの反撥覚悟で「釣魚台は中華民国の領土」なる国民党独裁時代以来の虚構宣伝を継承し続けているかに見える。「敵」を増長させるだけだろう。


 民進党政権が本気で尖閣諸島を奪おうとはしていないことは明らかだ。そこで思い出したいのが、台湾の歴史学界のことである。民主化以降は多くの理性的な台湾人学者が、国民党独裁時代の欺瞞だらけの中華民族主義的歴史観から脱却し、そしてそれへの反撥もあり、政治イデオロギー抜きの真実の台湾の歴史を追求してきたが、民進党政権もまた独裁時代のイデオロギーをかなぐり捨て、理性的に歴史を眺めてはどうだろうか。


そうすれば尖閣諸島がもともとは無主の地であり、その後は沖縄県に編入され、台湾の付属島嶼にはなったことはないという史実に気が付くはずだ。それを受け入れてはどうだろうか。


そうなれば日本の官民は必ずや歓喜、感激し、「台湾は断じてとは中国とは違う」「中国とは真逆の信用できる国家」「永遠に台湾を応援する」となるだろう。そして日本人だけでなく、世界中もまた同じように認識するはずだ。


もちろん国内の中華民族主義者は激越に反撥するだろうが、恐れるに足らない。論破して沈黙させればいい。尖閣諸島を「中国台湾の付属島嶼」と位置付ける中国も激怒するだろうが、その程度のことで恐れ戦くようなら、台湾は「中国台湾」ではないとも主張できなくなるだろう。


 逆に民進党政権が今後も「釣魚台は中華民国の領土」との主張を放棄しないのなら、「台湾は中華人民共和国の領土」と主張する中国と同質ということになる。


 【過去の関連記事】
 尖閣問題─中国国旗も出現した台湾の対日抗議活動 20/06/10
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