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トランプ米大統領、中国との関係絶つ「選択肢維持」

6月18日、トランプ米大統領は、米国が中国との完全なデカップリング(分断)という選択肢を維持していると述べ、中国との関係を絶つことも辞さない構えをあらためて示した
(2020年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 18日 ロイター] - トランプ米大統領は18日、米国は中国との完全なデカップリング(分断)という選択肢を維持していると述べ、中国との関係を絶つことも辞さない構えをあらためて示した。
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は17日、下院歳入委員会で行った証言で、米中経済の分断は現実的な選択肢ではないとの認識を示した。
これを受けてトランプ大統領はツイッターに「ライトハイザー代表の間違いではない。私が明確にしなかったのだろうが、米国はさまざまな状況で、中国との完全なデカップリングという政策上の選択肢を当然維持している」と書き込んだ。
米中の間では新型コロナウイルスへの対応や中国による香港国家安全法制定の動きなどを巡り緊張が高まっている。トランプ大統領は5月、新型コロナを巡る中国の対応に非常に失望したと述べるとともに、習近平国家主席との対話は望んでいないとし、中国との関係を断つ可能性も示唆した。
ライトハイザー代表は17日の証言で米中関係について問われ、デカップリングは「複雑」な問題だと指摘。その上で「米経済を中国経済から分断できるかと言われれば、ノーだ。何年も前はデカップリングが政策上の選択肢だったが、現在は選択肢だとは思わない」と述べた。
同代表はまた、税制や規制の見直しによってサプライチェーンの米国回帰が進むとした一方、米中の通商合意は中国による米国の財・サービス購入拡大など多くのプラスの影響をもたらすとの見方を示した。