ネコウヨの散歩

ネコと憂国

これが親中日本人の歪んだ心理─武漢ウイルス禍の中でも変わらぬ愚かさ

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
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 2020/04/18/Sat


「中華人民共和国駐日本国大使館」が4月14日、ツイッターで以下のコメントを発信した。


───読売新聞の最近のある記事を読んで頭から足までこおり水を浴びせられたような甚だしい失望感を覚えました。中日は引っ越しのできない隣人同士としてこういうときにこそさらに助け合うべきです。中国のCOVID-19ウイルス対応の効果、透明性及びそれに対する責任感のある態度は歴史の検証に耐えられます。


 「読売の最近のある記事」とは言うが、それがいつのどの記事であるかは書いていない。そこで私が調べたところ、3月28日の「新型コロナ 中国の対応は模範にはならぬ」と題する社説がそれであることがわかった。そこには次のように書いてある。


 「共産党政権は対策の成果を誇示するが、模範とするわけにはいかない」「『中国の制度の優位性を示している』と自賛する。……国際的な影響力拡大につなげる狙いがあるのだろう」


 「都市封鎖や交通機関の停止、人の移動制限が、感染の封じ込めに有効だったのは間違いない。……だが、中国方式が優れているとは言えない」


 「忘れてはならないのは、硬直した官僚組織と情報を隠蔽いんぺいする体質が初動の遅れを招き、世界的な感染拡大につながったことだ」


 「そもそも中国の公式統計には疑念が拭えない」


ここまで書かれては、「制度の優位性」を強調し、「国際的な影響力拡大につなげる」ことを目指す中国のメンツ丸つぶれ。つまり宣伝工作に大きな支障が出てしまう。


しかし反論はできないらしい。何しろ記事は正論だ。下手に反論すればボロが出る。そこで「甚だしい失望感を覚え」たなどと、名誉を不当に傷つけられた善人のような顔で「中日は隣人同士として助け合うべきです」などと教え諭すポーズを見せるのだ。むろんこれもまた、日本人への「影響力拡大」のための宣伝の一環である。


 以上の話は本ブログの14日の記事「中国大使館を狼狽させた読売新聞」で大体書いたとおりだが、今回紹介したいのは、この大使館のツイートに対する日本人の「返信」(反応)である。


 反応と言っても様々で、反中国的なものもあれば親中国的なものもあるのだが。ここでは後者に属するいくつかを取り上げ、いわゆる日本人の親中心理にはどういうものか、その一端を見てみたいのである。


たとえば、こんなのがあった。


───中日友好


───日中友好を望みます。


 日本人なのに「日中」ではなく「中日」と言いたがる「友好人士」は昔から多い。日本人として中国にへりくだることで、日本の「過去の中国侵略」への反省の表明するという類かもしれないが、こうした日本人は中国人には喜ばれるが、しかし彼らは内心では、こうした日本人を売国的だとして見下し、不信感を抱くものだ。


こうしたコメントには、しばしば中国人からお礼の「返信」も付く。それが友好人士にとっては至上の喜びなのかもしれない。特に日頃、あまり他人との交流の機会のない人はそうだろう。そのようにして精神的に中国人が上で日本人が下という、あまり健全とは言えない日中交流の世界が形成されてきたのである。


───?不起。我不要冲突、?人是病毒!共に闘いましょう!中日友好


 漢語部分は「ごめんなさい。私は衝突したくないです。敵はウイルスです!」の意。読売記事を読んでもいないだろうに、無責任にも簡単に謝っている。日本側が中国の不興を買うと、すぐに謝罪したがるのも友好人士の生態の一つだ。人によっては学校での反日親中教育の影響もあろう。


───私は、読売新聞も産経新聞も、心が腐りそうなので、随分と前から購読しない事にしています。なので、その内容を見てませんが、本当に失礼な内容だったのが想像出来ます。
いずれ、あの新聞社にもしっぺ返しを浴びる事になるでしょう。


───日本の一部のメディアは偏った表現をしますが、日本人の多くはそれと同意見ではないと思います。私は綺麗な心を持った中国の方達、日本の方達がいる事を知っています。
 憎しみや争いではなく、希望、調和、笑顔を望みます。中国と日本が手を取り、世界の平和への先駆けとなる事を望みます。


このように反中国的な日本のメディアを批判するのは左翼ではないか。今の国内の思潮が親中から反中に転じていることも気づかず、自分たちこそ主流派だと思い込みつづける時代遅れタイプの友好人士に見える。


───中国は先にコロナウイルスにやられて、そして克服しつつある国なんだから先人の知恵をありがたく共有させてもらって、世界中からコロナを撲滅させないと。国同士で言い争ってる場合じゃないし、せめて日中だけでも協力し合わないと!


───中国の方々から、本当にたくさんのマスクや医療用ガウンや消毒液など寄付していただいています。ありがとうございます。今こそ、手と手を取り合って、この危機的状況を乗り越えていきましょう!


 中国は今、国際社会への医療支援で感染拡大の責任を曖昧にし、逆に各国人民に感謝をさせて影響力を伸長させ、主導権を握ろうとしているわけだが、そうした工作に見事呼応するようなコメントである。そのように、戦後長い時間をかけて中国翼賛心理が日本国内で扶植され、庶民の間にまで増殖し続けてているのだから、中国の統一戦線工作は見事だと言わざるを得ない。


───古より日本は中国から文化、技術、芸術など多くを学び、文明の発展につながりました。国のつながりでいえば兄弟のようなものです。メディアによる不見識な情報を散見しますが、正しい歴史を知る日本の識者の目は、日中友好を信じて疑いません。


 日中間の長い交流の歴史を回顧し、中国からの文化的恩恵に感謝することを良識ある日本人識者である証としたがるタイプだろう。江戸時代の儒者以来の中国崇拝心理の残滓を見て取れなくもない。


───日中友好!満蒙開拓団の祖母を助けてくれた中華人民共和国の親戚や中国残留日本人孤児を助けてくださった沢山の中華人民共和国の人達に感謝!


 「過去」に関し、中国に謝罪し、あるいは感謝することで、日本国内での道徳的優位を確保しようとするタイプか。単に歴史の勉強不足にすぎない善良な人も良くいるので、一概には言えないが。


さて、これらの大使館への「返信」を見ていて気になるのは、フォロー数やフォロワー数が少なく、アカウントを作ったばかりに見える人が大勢いることだ。もしかしたら中国大使館による最近のツイッターでの「日中助け合い」キャンペーンへの協力に駆り出された友好人士たちなのだろうか。


それはともかく、中国の不条理、横暴な振る舞いの数々により反中感情が高まる中、この人々には、一般の良識ある人との心理的な隔たりを感じざるを得ない。


なぜそこまであの国に、精神的に従属してしまうのだろうか。洗脳教育の結果かもしれないし、様々な利害関係によるのかもしれないが、邪悪な覇権主義国家の媚て生きるなど心が歪み切っており、同じ日本人として情けない。


ただこうした歪んだ媚中心理は一般国民だけでなく、政財界、文化人、マスコミなどにも普通に見られることを忘れてはならない。中でも現在特に有害なのは政府与党だ。近年は対中関係の改善にのめり込み、感染対策の遅れには中国への配慮があったと疑われるほどの親中=対中宥和ぶりではないか。


ここまで中国発の禍に苦しみながらも、将来武漢肺炎禍が終息した後は、再び位負け外交を展開するのだろうか。それとも読売と同様に、堂々と中国批判を展開できるようになるのだろうか。ポスト武漢ウイルス時代での国際秩序改変が予測される中、日本は果たして…。


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 中国大使館を狼狽させた読売新聞 20/04/14
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