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安倍総理の志は死なない!!

イージス2隻増、陸自が補完=MD代替策、政府検討

 陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の計画断念を受けたミサイル防衛(MD)の代替策として、海上自衛隊のイージス艦を2隻程度増やし、業務の一部を陸上自衛隊員に担わせる案を政府が検討していることが4日、分かった。陸自による補完は海自の乗組員不足を踏まえた措置。複数の政府・与党関係者が明らかにした。
 防衛省の計画によると、イージス艦は今年度中に8隻体制が完成する。日本列島を常時カバーする防護体制の構築やコスト面などを勘案すると、2隻程度の新規導入が現実的との見方が出ている。
 ただ、イージス艦は1隻当たり約300人の人員が必要。別の護衛艦などから集める必要があるが、募集難に悩む海自としては乗組員をそろえられるかが課題となっている。
 一方、陸上イージスの運用を任されるはずだった陸自は人員に余裕が生まれた形。このため、基地の警備や営繕といった地上業務を中心に陸自隊員が補う案が浮上した。同様の事例として、アフリカ・ソマリア沖の海賊対処のため海自が拠点を置くジブチで、陸自支援隊が補給や警備を担当している。
 ただ、イージス艦は荒天時などに展開できる海域に制限がある。24時間365日の警戒体制を維持する難しさから、「船を増やしても簡単には問題は解決されない」(海自幹部)とする慎重論も根強い。
 政府は他に海上基地にイージス・システムを置く「メガフロート」案も探っているが、津波や魚雷の攻撃に弱い欠点が指摘される。
 新たなMD計画をめぐっては、自民党が先月検討チームを設置。(1)北朝鮮が持つノドンやスカッドなど従来型の弾道ミサイル(2)変則軌道で飛ぶ新型ミサイル(3)マッハ5を超える速度で飛来する「極超音速滑空弾」―への対応策を話し合い、7月中にも政府に提言する。
「敵基地攻撃能力」の保持も議論の対象だ。