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安倍総理の志は死なない!!

軍事色深める中国公船=海軍が組織・装備支援―防衛白書

© 時事通信 提供 大口径の砲を搭載した1万トン級の中国海警船。世界最大級の巡視船とされる(海上保安庁提供)
 2020年版の防衛白書は、沖縄県・尖閣諸島で領海侵入を執拗(しつよう)に繰り返す中国公船が所属する「中国海警局」が、組織面でも海軍の支援を受け、軍との連携を強化していると指摘した。軍艦艇並みの武器を備えていることなどを挙げ、軍との融合を深めていることに警戒感を示した。
 白書は中国の「海上戦力」の項目で海警を取り上げ、海警が2018年、中央軍事委員会による一元的な指導・指揮を受ける「武警」傘下に移管された経緯について図を使い説明。移管後、海軍出身者が海警トップをはじめ海警部隊の主要ポストに就いており、「軍・海警の連携強化は組織・人事面からもうかがえる」と分析した。


 © 時事通信 提供 ブルネイ沖での海上保安庁と海上自衛隊の共同訓練に参加した、海保巡視船(手前)と海自護衛艦(奥)=2019年6月(防衛省海上幕僚監部提供)
 海警に世界最大級の1万トン級の巡視船2隻が含まれるとされることや、海軍艦艇と同水準の76ミリ砲とみられる武器を搭載した公船が確認されていることを記述。軍との共同訓練などを踏まえ「統合(一体的な)作戦運用能力を着実に強化する狙いがある」などとした。
 また、海軍以外の軍との連携状況も注視していく必要があると指摘した。白書によると、尖閣諸島に近い空域では中国軍用機による活動も確認されている。
 19年に尖閣諸島周辺の接続水域で確認された中国公船の活動日数は282日、延べ1097隻でいずれも過去最多を記録した。