腰抜け防衛白書(上)─中国を「脅威」と呼べずに侮られ
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中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は。中国膨張主義に目を向けよう。
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腰抜け防衛白書(上)─中国を「脅威」と呼べずに侮られ
2020/07/15/Wed
政府が7月14日の閣議で了承した令和2年版防衛白書だが、15日の産経新聞の社説によると、その特徴は「尖閣諸島や南シナ海、新型コロナウイルス禍などをめぐる中国の動向に強い警戒感を示したこと」だ。例えば「尖閣諸島周辺における中国海警局公船の長期徘徊や領海侵入、日本漁船の追尾を『力を背景とした一方的な現状変更の試みを執拗に継続』するものとし、『全く容認できるものではない』と批判」しているという。
そこまで中国を批判し、あの国について「『安全保障上の強い懸念』で『強い関心をもって注視していく必要がある』と位置づけ」る白書なのだが、社説は「白書には肝心な点が書かれていない」と批判的だ。「踏み込みが足りない。『安全保障上の脅威』と明記すべきである」と言うのである。
これには多くの国民も同感だろう。日本の領海内で日本漁船が追尾された一事だけを見ても、あれを「脅威」と呼ばずして何だということだ。
それでは防衛省が敢えて眼前に迫りくる中国の脅威を「脅威」とは呼ばないのはなぜか。それは馬鹿馬鹿しいことだが、中国が「超えてはならない」とするデッドラインを超えたくないからに他ならない。
中国を「脅威」と位置付ければ、あの国から「中国脅威論を煽っている」とヒステリックに抗議されるのは必至である。国防の名目で対外拡張のための軍備増強に全力を傾ける中国にとり、国際社会で中国に警戒心が高まりことこそが脅威である。そこで日頃から、世界に広がる「中国脅威論」封じ躍起になっているのだが、防衛省=政府はそれを怖がっているのである。
中国には日本侵略の「能力」はあっても「意図」はないため「脅威ではない」というのが従来の政府見解。「脅威」はあってもないこととし、「懸念」などと呼び変えてきたという実態がある。
そのため白書は北朝鮮については「重大かつ差し迫った脅威」と説明するが、中国に関してはそれをしないのだ。
しかしそうした政府の中国に対する「善意」(迎合、従属)も、結局は無駄な苦労に終わったようだ。中国では14日の外交部の定例記者会見で、中共機関紙人民日報系の環球時報(対外強硬メディア)の記者が次のような質問を発した。
「日本の防衛白書は『中国が武力を借り、一方的に東海(東支那海)、南海(南支那海)の現状を変更し、一帯一路での協力を通じて軍事基地を獲得し、感染防止支援を通じて自国の政治・経済的利益を求めている』と書いているが、中国としてこれをどう見るか」と。
これに回答したのは趙立堅報道官だ。武漢ウイルスの感染源は米軍だと仄めかすデマを流したことで知られ、その好戦的、高圧的な態度で中国では英雄視される人物だが、この時も太々しい面持ちで以下のような発言を見せている。
「(防衛白書は)中国に関する多くの偏見や不実の情報が見られ、必死に中国脅威論を煽ろうとしている。名は白書だが黒い資料であり、日本の某勢力の陰湿な心理が表れている」
「中国は責任ある大国として、終始平和発展路線を堅持している。善隣姿勢の周辺外交方針を奉じ、、防衛性の国防方針を奉じる世界の平和、安定、繁栄の守護者であり、建設者であり、貢献者だ。如何なる中国への攻撃やネガティブ・キャンペーンも徒労に終わることだろう」
「今年は中国人民の抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利75周年。こうした歴史的に重要な時期にあたり、日本は歴史を鏡にし、平和の道を進むという約束を誠実に履行し、対立を激化させ、緊張を煽るという誤ったやり方を停止するべきだ」
見ての通りだ。「脅威」という言葉は使用しなかった白書だが、結局は中国から「中国脅威論を煽ろうとしている。白書というより黒書だ」などと非難されている。そしておまけに「歴史を鏡に。誤ったやり方を停止せよ」などとたしなめられる始末。相手は白書が「脅威」という言葉の使用を避けたのを見て日本側の弱さを知り、ますます大国としての自信を深め、増長したことだろう。
このように防衛省は、国民には伝えるべき状況を伝えず、更には中国覇権主義からは侮られるという醜態をさらしてしまったのだ。
そして残念なことに、これと同じような無様な醜態が、白書ではもう一つ見られた。
(つづく)
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