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国家的自殺志願者

From 三橋貴明




【今週のNewsピックアップ】
緊縮派の自民党議員に「国民殺し」のレッテルを貼れ!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12611520285.html


「国民殺し」のレッテルを貼るべき自民党緊縮派一覧
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12611707950.html



完全な勝利はないけれども、
完全な敗北はある。


これが、過去二十年以上も日本を
苦しめてきた「緊縮財政派」との戦いです。


7月17日に閣議決定された
「骨太の方針」は、確かに「勝利」では
あるのですが、「完全勝利」とは
お世辞にも言えない結果に終わりました。


この期に及んで、財務省の洗脳(レクチャー)の
効果なのか、自民党の政長会議で
「財政再建派(=緊縮財政派)」が、
それなりの政治力を発揮したわけですから、
驚く限りです。


なぜ、「この期に及んで」なのか。


思考停止に陥らず、国民の所得について
真剣に考えれば、誰にでも分かります。


2020年度は、現時点で70兆円近い
プライマリーバランス(以下、PB)の
赤字が確定しています。


第三次補正予算を組むと
(組まなければなりません)、
100兆円前後に達するでしょう。


この有様で、2025年に
PB黒字化を目指すとなると、
2021年度のPB赤字は
20兆円前後に縮小する必要があります。


すなわち、2020年度から
21年度にかけ、80兆円の
「政府支出による需要」が消滅することになります。


日本の経済成長率は、良くて10%の
マイナス成長といった悲惨な事態になるでしょう。


そもそも、PB黒字化目標に合理性はありません。
いや、もちろん「国家的自殺」が目的ならば、
PB黒字化目標も大いに結構でございます。


PB目標には「国家的な自殺」以外に、
政策目的はありません。
何しろ、長期の財政削減目標なのです。


正しい経済政策のあり方は、
長期の財政「拡大」計画を組み、
企業の投資を誘引しつつ、
インフレ率を見ながら機能的に
財政を調整していく、になります。


要するに、国土計画があった時代の日本です。


無論、硬直的な長期財政拡大計画も問題です
(インフレ率が適正水準を越えて
 上昇する可能性がある)が、
長期財政削減計画であるPB目標には、
合理性はゼロです。
というか、「国家的自殺」以外の表現のしようがない。


さらには、
◆ 政府の収支+民間の収支
  +海外の収支=0
という、普遍的な恒等式がある以上、
政府のPB黒字化は、民間の赤字化になります。


コロナ危機の最中、
「民間を赤字化する目標を骨太の方針に入れるべき」
という議論をしているのです、現在の自民党は。
柔らかく表現しても、「頭がおかしい」でしょう?


この自民党を、我々日本国の
主権者(有権者)たちは支持をし続けてきた。
いい加減にしましょう。


もちろん、野党サイドにしても
緊縮派は多いです。与野党限らず、
「緊縮財政を主張する政治家は
『国民殺し』『国家的自殺志願者』の
レッテルを貼られ、選挙で落ちる」


といった空気を醸成することが
何よりも重要になります。


というわけで、是非とも皆さん、
地元の国会議員について
「緊縮? 反・緊縮?」を確認し、
緊縮財政主義者であった場合は、
容赦なく攻撃し、糾弾し、
落選運動を展開してください。


あまり政局の予想はしたくない
(外れるから)のですが、総選挙は近づいています。


今、日本国において
「緊縮財政派は選挙で落とされる」
という空気を醸成することに成功するか、
否か。全ては、ここにかかっています。