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安倍総理の志は死なない!!

ダライ・ラマ後継者選びの中国介入拒否 チベットが決議「輪廻転生の存続望む」

 チベット仏教の高僧による会議が27日、チベット亡命政府のあるインド北部ダラムサラで開かれた。チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世(84)の後継者について、「ダライ・ラマのみに決める権限がある」として中国の介入を拒否する決議を採択した。また、ダライ・ラマが別の肉体に生まれ変わるとされる「輪廻(りんね)転生」の伝統に関しても、決議で「すべてのチベット人は心からダライ・ラマ制度と輪廻転生の存続を望んでいる」と述べた。
 ダライ・ラマの後継者選出を巡っては、今年10月にも亡命チベット人の代表による会議があり、「ダライ・ラマのみに決める権限がある」と宣言する決議を採択していた。今回の会議で高僧も同趣旨の決議を採択したことで、亡命チベット社会全体が制度の存続を支持した格好となった。
 ダライ・ラマはこれまで、「ダライ・ラマ制度自体が古いと感じており、(輪廻転生を含む)制度の存続はチベット人が決めるべきだ」と発言してきた。
 チベット亡命政府と中国は1995年、ダライ・ラマに次ぐ高位活仏、パンチェン・ラマの後継選びでそれぞれ別の少年を選び対立。中国がダライ・ラマの認定した少年を連れ去った経緯があり、亡命政府が中国の介入を警戒する要因になっている。【ニューデリー松井聡】