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中国、豪ジャーナリストを拘束 「詳細公表できない」と外務省

【AFP=時事】中国で、国営テレビのキャスターを務める中国生まれのオーストラリア人ジャーナリストが、少なくとも2週間前から拘束されていることが分かった。これについて中国側は1日、詳細の公表を避けた。
 少なくとも先月14日から拘束されているのは、中国国営の英語放送CGTNでビジネスニュース番組のキャスターを務めるチェン・レイ(Cheng Lei)氏。拘束の理由は明らかになっていない。
 豪ABCは、チェン氏が「在宅監視」下に置かれていると報じ、拘束の長期化に懸念を示している。
 米ニューヨークに拠点を置くNPO「ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists、CPJ)」は中国当局に対し、「拘束理由の開示」と「チェン氏の即時解放」を要求している。
 中国外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官は1日、記者団を前に、チェン氏の状況に関する質問への回答は差し控えるとし、「詳細は公表できないが、中国は法治国家である以上、法にのっとって対処する」と述べた。
 チェン氏の拘束に至った経緯は不明だが、同氏は中国の習近平(Xi Jinping)国家主席や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する政府の対応をめぐり、フェイスブック(Facebook)上で批判的な投稿を繰り返していた。
 中には、3月の習氏の武漢(Wuhan)訪問を嘲笑する投稿もあった。「きょうの重大ニュース、敬愛する指導者による訪問は、ニュースルームに失笑を招いた。新型コロナウイルスの対応に当たる武漢の病院を映した大画面のテレビに手を振れば、訪問したことになるようだ」と同氏は書いていた。
 中国とオーストラリア間では、貿易や中国の技術をめぐる安全保障上の懸念、豪による新型ウイルスの起源調査要求などによって不和が生じており、チェン氏の一件はさらなる関係悪化の一因になるとみられる。
 オーストラリア政府は今年に入り自国民に対し、中国への渡航時には恣意(しい)的な拘束の恐れがあるとして、警戒を呼び掛けていた。
 豪シンクタンク「オーストラリア戦略政策研究所(Australian Strategic Policy Institute、ASPI)」は、恣意的拘束は、脅迫や貿易禁止といった「強制外交」の典型の一つだと指摘している。
 同研究所のファーガス・ハンソン(Fergus Hanson)氏は、チェン氏の問題は「強制(外交)に当たるとは限らないが、後にそれと判明しても驚かない」と述べている。
【翻訳編集】AFPBB News