Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

感染拡大に乗じる中国に従う日本メディアは唾棄に値する

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
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 2020/04/27/Mon


全人類の生命、財産を大きく脅かす武漢ウイルス。世界各国がこれとの戦いで必死になる中、中国はその発生源として、さまざまな情報を公開する責任があるはずである。しかしこの国が、「今日まで見せてきた姿勢は、責任ある大国のものと称することは全くできない」と非難するのが台湾紙自由時報の4月21日の社説だ。


それでは、その無責任なる「姿勢」とはどういうものか。次のように、実に的確に書いている。


───中国人民に悲惨な犠牲を強いたのち、更には世界中にも災難をもたらしている。初期段階で感染情報を隠蔽し、内部告発者を抑圧し、診断基準を改変し、死亡者数を何度も変え、そして今日に至るまで、感染状況の真相に対する国際的調査を拒み続けている。


───独裁体制下で最重要なのは大国のメンツであり、唯一配慮するのは政権の安定であって、庶民の生命は二の次だ。感染状況は改善に向かっているなどと言ってはいるが、自己批判はなく、政権を批判する者は行方不明になり、武漢市の党書記は人民に「共産党に感謝しろ」と要求している。


───国際社会に対しては、欧米の苦境を見ては喜び、大外宣(大々的なプロパガンダ戦略)を展開し、中国モデルを宣伝して各国にマネをさせ、「世界は中国に感謝するべきだ」と訴え、そして台湾に対しては文攻武嚇の手を緩めない。


ちなみに、この台湾に対する「文攻武嚇」というのは、宣伝による攻撃と武力による威嚇という意味だ。


そこで紹介したいのは産経新聞の4月25日の報道だ。それによれば「新型コロナウイルスの感染が世界で拡大している最中も……中国は、空母で感染者が相次ぐ米軍の隙を突くように海洋へ進出している」という。「中国軍は空母『遼寧』を中心とする艦隊が10日から11日にかけて東シナ海を航行した後、宮古海峡(沖縄本島-宮古島間)の公海上を通り、太平洋に入った。……中国軍は3月18日にもミサイル駆逐艦など4隻が宮古海峡を通過。2月9日にH6爆撃機4機が同海峡上空を通過するなど、領空侵犯の恐れがある飛行も繰り返している」そうである。


こうした一連の行動が、自由時報が言う台湾への「武嚇」なのだが、それはまた同時に、日本(あるいは日米同盟)に対する「武嚇」でもあるということを知っておきたい。


いずれにせよ中国は、一方では「中国モデル」(感染対策でも発揮された全体主義の優位性)を各国に宣伝する一方で、軍事演習を通じて感染拡大に苦しむ日米の即応力を試すとともに、「台湾モデル」(台湾の民主主義社会における感染抑え込みの成功)が世界で称賛される台湾を威嚇、牽制しているのである。


その狙いは言うまでもなく「以疫謀覇」(武漢ウイルスの猖獗に乗じて世界の覇権を握る)ことにあるのだから、実に唾棄するべき悪辣、下劣な国家だ。これが存在すること自体が禍と言えよう。きっと世界中が、そうした認識を抱きつつあると思う。


そうした中、共同通信は27日、「武漢、コロナの入院患者0人に」と題する記事を配信した。「中国国家衛生健康委員会の報道官は26日に記者会見し、湖北省武漢市で同日、新型コロナ感染症で入院中の患者が0人になったと発表した。感染症の震源地となった武漢市を中心に流行が拡大して以降、同市の病院で治療中の感染症患者がいなくなるのは初めて」などと書いているが、これは事実なのか。共同の記者は、実際に「入院患者0人」を確認したのか。


この中国側の発表には、いつもながらの怪しさはないのか。いつもながらの中国モデルの宣伝のための捏造情報ではないのか。誰もがそう疑うはずなのに、この共同の記事は、そうした疑問を一切差し挟んでいない。


NHKもこの発表を報じてはいるが、しかし眉唾物と感じているのだろう。疑問視する現地の声も併せて伝えている。


 他方日本経済新聞は、共同と全く同じ書き方で、発表を無批判に報じた。


 今やかつてないほど世界中が中国政府の発する情報に不信感、警戒心を抱きつつあるからこそ、こうした共同や日経の報道は際立っている。これを書いた特派員か何かは、よほど中国に従属しているようだ。


 中国覇権主義を支える柱は三本ある。一本は武力を含む国力であり、一本は世界を欺く宣伝力であり、そしてもう一本は、そうした中国の宣伝に呼応する外国勢力(外臣)である。中国中心主義で世界中から非難を浴びるWHO事務局などはまさにそれだが、今回の記事を配信した共同と日経もまた、その類と言えるだろう。


 良識というものを放棄している連中だ。中国と同じく唾棄に値する。