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安倍総理の志は死なない!!

陸自が大規模演習、離島防衛やグレーゾーン事態想定…水陸機動団も参加

 陸上自衛隊が北海道と長崎県で、離島防衛や武力攻撃と判断できないグレーゾーン事態を想定した大規模な演習・訓練を行っている。新型コロナウイルスが感染を広げる中でも、日本周辺では中国の挑発的な行動は続いており、部隊を迅速に展開する能力を維持・向上させる狙いがある。
 演習・訓練は8月から9月にかけて実施中だ。このうち、北海道で10日まで実施予定の演習には、離島防衛を担う水陸機動団(長崎県)が初めて参加している。水陸両用車「AAV7」に乗った機動団の隊員や、航空機を使って地上に降り立つ第1空挺(くうてい)団(千葉県)の隊員ら「敵勢力」を、防衛省が契約する民間船で道内を移動した別の部隊などが食い止めるという想定内容だ。
 北海道の演習では「過去最大規模」(陸自幹部)となる約1万7000人が投入されている。離島が侵攻された際に、全国の部隊が速やかに前線に展開する能力を磨くことが主眼だ。
 長崎県での訓練では、第15即応機動連隊(香川県)などの隊員らが、高速道路を時速100キロ・メートルで走行できる16式機動戦闘車(MCV)で福岡・博多港に移動。民間フェリーで対馬へと渡り、沿岸監視や武装工作員への対処訓練を積んでいる。
 中国は近年、尖閣諸島を含む日本周辺での活動を活発化させており、南西諸島の防衛力強化は急務となっている。陸自幹部は「機動展開訓練の練度を上げることが、抑止力の向上に結びつく」としている。