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読売は中国の報復を恐れたか/一転して駐日大使の有害な寄稿を掲載

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3483.html


 2020/04/28/Tue


 ■なぜ読売は中共に宣伝の場を提供したのか


読売新聞は4月25日、載せてはいけないものを載せてしまった。「助け合って難局を乗り切ろう」と題する中国の孔鉉佑駐日大使の寄稿文をだ。


 中国は現在、日米欧が武漢ウイルスの感染拡大に苦しんでいるのに乗じ、世界各国に救援の手を差し伸べ、ウイルスの発生・拡散源としての責任をうやむやにし、あるいは他国への転嫁を試みながら、人類運命共同体の構築という名の下で国際的主導権を握ろうと躍起となっているが、そうした謀略に基づく対日宣伝の場を、発行部数最大の読売は提供したのである。


かくして孔大使は、好き勝手なことを書き連ねている。


───世界のつながりが深まる今日、人類はますます切っても切れない運命共同体となっている。この史上前例にない感性症の試練を前にして、完全無欠の対応をできる国も、我が身だけを守ればいい国もない。各国が一致協力し、手を携えて対応して初めて、世界を早急に感染症の暗雲から抜けださせ、経済・社会の発展と市民社会の早期正常化を保証することができる。


 上は中共が毎日のように世界に向けて繰り返す宣伝に他ならない。


■これでは読者は中国にシンパシーを


 そして併せて次のようなことも。中国の宣伝工作の意図を知らない何万人もの読者はこれを読み、中国にシンパシーを抱いてしまった可能性は高い。


───中国としては引き続き、できる限りの支援と支持をしたい。日本は必ず今回の感染に打ち勝つことができると信じ、その日が一日も早く来るよう期待している。


 有害である。危険である。なぜ読売はこのような代物を掲載してしまったのか。


 次のくだりも中共お決まりの宣伝文句だ。


───中国は感染「第1波」の攻撃を持ちこたえた。…世界各国が感染に立ち向かうための貴重な時間を稼ぎ、また有益な経験を提供したと言える。


 何が「世界各国のための貴重な時間を稼いだ」だ。中共がウイルス発生の初期に情報を操作、隠蔽したため、感染が「世界各国」にまで広がったのではないのか。


 世界を騙そうとするこうした欺瞞に満ちた宣伝を無批判に載せた理由を知りたい。


■原因は中国を批判した中国総局長の論説


 実は読売はそれまで、こうした中国の自画自賛の宣伝をはっきりと批判し続けてきたのである。4月12日に掲載した中国総局長の「謝れない党」と題する論説などもそれだ。そこでは次のように、中国には絶対に言ってほしくない真実を書いていた。


 「中国を揺るがす新型コロナウイルスは、共産党体制の『謝らない』体質をわかりやすく示してくれる」


 「習近平政権には、流行初期の情報の封鎖や警戒呼びかけの遅れが国内外への感染拡大を招いたとする『人災』の批判がつきまとう。しかし政権は、李氏の悲劇でさえも『どの国でもありうる小さなつまずきだった』(中国政府関係者)と矮小化する構えを鮮明にする」


 中国大使館は、この社説に大きな衝撃を受けたようだ。14日、ツイッターで次のように発信した。


 「読売新聞の最近のある記事を読んで頭から足までこおり水を浴びせられたような甚だしい失望感を覚えました。(中略)中国のCOVID-19ウイルス対応の効果、透明性及びそれに対する責任感のある態度は歴史の検証に耐えられます」


そして22日には更に公式サイトでも、次のような抗議の声明を発した。相当強い口調に変わっているのは、その間に読売に抗議を行ったものの、聞き入れられなかったということか。


 「『読売新聞』が4月12日に掲載した論評は、新型コロナウイルス肺炎感染対策の過程で中国が講じた措置は不適切で、情報が不透明であるなどとでたらめを述べ、果ては公然と中国共産党を誹謗し、中国の政治体制を中傷した。われわれはこれに強い不満と断固反対を表明する」


■一転して中国を正当化する文章を掲載


こうした抗議を受けた結果、読売は今回の孔大使の自国礼賛の寄稿を載せざるを得なくなったのではないだろうか。そう思うのは、この一文が、どう見ても読売に対する大使館の反論に見えるからだ。以下の部分などはまさにそれだろう。


───感染が勃発すると、中国はオープン・透明、責任ある態度で、いち早く情報を公表し、進んで世界保健機関(WHO)や関係諸国と、予防・抑制と治療の経験を交換した。


───中国に対するデマや偏見は感染拡大の防止に資するどころか、世界の感染予防・抑制の妨げになると強調したい。


 実際に大使館も、ツイッターでこの寄稿が掲載されたことを報告した際、特に「孔大使は……中国に対するデマや偏見が世界のウイルス対応の妨げになると指摘し……」などと強調している。


 中国の不当性を堂々と非難する社説を掲げながら、一転して中国を正当化する文章を載せた読売新聞。よほど大きな報復の圧力を中国から加えられたかに見えるが、いずれにしてもこれで迷惑を受けるのは読者であり、日本社会。向こうの情報統制を受ける羽目になるからだ。


それにしても、中国への批判を貫くことも許されないとは。もし将来本当に中国を盟主とする人類運命共同体が現出すれば、そこではみな、このようになってしまうのだろう。


 【過去の関連記事】
 中国大使館を狼狽させた読売新聞の記事
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3473.html




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