Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

「台湾の国連完全加盟を」米国連大使 中国は反発

 米国のクラフト国連大使は9月29日、台湾などが開催した人材育成の国際協力に関するオンラインイベントに出席し、「世界は台湾が国連システムに完全加盟することを必要としている」と述べた。中国国連代表部は声明で「中国の主権と領土の保全を傷つける。強い憤りと反対を表明する」と非難し、米当局者に台湾側との接触をやめるよう要求した。
 イベントは米台と日本が開催した。クラフト氏は「特に公衆衛生や経済開発」の分野で台湾の存在が必要だと指摘。「台湾が完全加盟していない国連は世界を欺いている。中国共産党は自由で開かれた社会を恐れ、台湾の国際的な注目度を全力で抑えつけている」と指摘した。
 中国国連代表部は「世界に中国は一つしかなく、台湾は中国領土の不可分の一部だ」とし、「台湾問題が非常に敏感な問題だと十分に認識するよう求める」と米国に警告した。
 台湾は1971年に国連の代表権が中国に移ったのを受け、国連から脱退。蔡英文氏が2016年に総統に就任した後、国連機関である国際民間航空機関(ICAO)、世界保健機関(WHO)の国際会議への参加が認められなくなっている。中国による圧力とみられている。
 中国と対立するトランプ米政権は、台湾を支持する姿勢を強めている。クラフト氏は9月16日にも、ニューヨーク市内のレストランで駐ニューヨーク台北経済文化弁事処(領事館に相当)の李光章処長と昼食を共にし、会談した。【ニューヨーク隅俊之】