台湾交通部（交通省）観光局は11日、海外旅行の再開に向けて国・地域間で入境規制を緩和する取り組み「トラベル・バブル」について、パラオを第１弾として検討していると明らかにした。まずは団体旅行を開放する計画。12日付聯合報などが伝えた。
ＰＣＲ 検査の陰性証明の提出と医療保険の加入を条件に、両国・地域での入境後14日間の隔離を免除する方針。人との接触を減らすため、ツアー参加者はスケジュールに沿って観光し、自由時間は設けない。旅行会社は参加者が台湾に戻った後、健康状態を継続して調査する必要がある。個人旅行は認めない。
観光局によると、交通部民用航空局（民航局）も航空路線の運航再開に向けて準備に入っている。
台湾衛生福利部（衛生省）の中央流行疫情指揮中心によると、16日にも第１回目の検討会を行う予定。政府各部門や旅行業者の間で共通認識が得られれば、業者による現地視察を行い、行政院（内閣）の承認を受けて実施する。
パラオ以外の一部の国・地域も交渉段階にあるという。