【ワシントン＝黒瀬悦成】ロイター通信は１８日、トランプ米政府高官の話として、トランプ大統領が２０日にオンライン形式で開かれるアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議に出席する意向であると伝えた。参加すれば、２０１７年にベトナムのダナンで開かれたＡＰＥＣ首脳会議以来２度目となる。
　トランプ氏は昨年、チリのサンティアゴでのＡＰＥＣ首脳会議への出席を予定していたが、現地での反政府デモの激化で会議そのものが中止となった。
　今年の会議は、今年の議長国のマレーシアが主催。中国の習近平国家主席も出席を予定している。
　トランプ氏は、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）や日米中露など１８カ国の首脳が参加した東アジアサミットに参加せず、オブライエン大統領補佐官（国家安全保障問題担当）を出席させたため、国内外から「インド太平洋地域での中国の存在感拡大を許すことにつながる」などとして懸念の声が出ていた。