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安倍総理の志は死なない!!

中国、アフリカを「実験場」に=政治・経済両面で影響拡大―米報告書

 【ワシントン時事】米議会の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」が公表した報告書は、中国の対アフリカ戦略の分析に大きな分量を割き、中国式統治モデルの「実験場」としてアフリカ進出を強めている現状に懸念を示した。同委によれば、毎年議会に提出される同報告書でアフリカ情勢を大々的に取り上げたのは初めて。
 報告書は「中国政府がアフリカを中国式政治・経済モデルを輸出する実験場と見なしている」と指摘。政治、経済的関与を通じて得た影響力を行使して国際舞台で中国の権益主張を支持させる一方、アフリカや国際組織における米国の影響力を低下させていると憂慮を示した。
 経済分野では、中国がコバルトなどのアフリカ産鉱物資源の供給を独占し、価格を自在に設定することを警戒。中国企業がアフリカの新興デジタル経済に着目し、ベンチャーキャピタル市場への投資を拡大して次世代の技術標準を設定しようとしていると分析した。
 中国はアフリカや世界各地で軍事転用可能な港湾開発を進め、拠点の確保を図っている。報告書は、中国がアフリカ大陸やその周辺での軍事プレゼンスを拡大すれば「インド洋西部や大西洋南部で米海軍の活動が阻害されることにつながりかねない」と警鐘を鳴らした。
 調査委員会のキャロリン・バーソロミュー副議長は「中国が政府一丸となって『人類運命共同体』の青写真を実行に移そうとしているのがアフリカだ」と説明した。