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「リニア整備認めない」 静岡県知事が県議会で明言 環境への影響懸念
毎日新聞 2020/12/07 17:37


川勝平太静岡県知事=県庁で2020年12月4日午後5時10分、山田英之撮影© 毎日新聞 提供 川勝平太静岡県知事=県庁で2020年12月4日午後5時10分、山田英之撮影
 未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、川勝平太静岡県知事は7日、県議会本会議で、「私はリニアに長く関わり、賛成してきた。現在も推進すべきだとの考えに変わりない」とした一方、大井川の水や南アルプスの自然環境に悪影響を及ぼすならば、「認めることはできない」と明言した。【山田英之】


 リニアの必要性に対する考えをただした桜井勝郎県議(無所属)の一般質問に答えた。川勝知事は大井川の水を「流域市町の生活や経済活動に必要不可欠な命の水」、南アルプスを「ユネスコ(国連教育科学文化機関)のエコパークに登録されている世界に誇る貴重な自然環境」と表現。「議論や対話を不十分なままにしてリニアが必要か否か、あるいは許可を出すか出さないかというような単純な判断を拙速にしてはいけない。今、行うべきことは(JR東海と)対話を尽くすこと」と答弁した。


 桜井県議は「リニア工事現場から約100キロ離れた下流域で水枯れが起こるのか考えにくい」とも質問。市川敏之・くらし環境部長は、国土交通省の有識者会議の座長談話に触れて「大井川中下流域の河川流量が維持できなければ、中下流域の地下水に影響がある可能性を示している」と指摘した。


 市川部長はリニアのトンネル工事で出る掘削土についても「自然由来の重金属などの有害物質を含む掘削土が発生する可能性がある。有害物質が降雨などで溶出し、河川や地下水に流出すれば、水質に悪影響を及ぼすことが懸念される」と説明。「発生土置き場周辺の地質は脆弱(ぜいじゃく)で、土砂崩れで有害物質を含む掘削土が流出する恐れがある」と危惧した。


 また、大井川上流で取水して山梨県側の富士川水系に放流する田代ダムに対する県の見解について問われた難波喬司副知事は「リニア工事によって、田代ダムの取水口付近の河川流量は確実に減ると予測される。水利権者にも何らかの影響が及ぶ可能性がある。この問題は影響を与えるJR東海が考える問題。県は大井川の水利用が将来にわたって持続可能であるよう、利水者や流域市町と連携して水の保全に全力で取り組む」と語った。