Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

日ブラジルが防衛協力=中国けん制、15日に覚書署名へ

 【サンパウロ時事】日本政府と南米ブラジルが今後の各種防衛協力の前提となる「防衛協力・交流覚書」を交わすことが、13日分かった。複数の関係者によると、日本時間の15日夜に岸信夫防衛相とアゼベド国防相がオンラインで会談を開催し、署名する予定という。
 両国の防衛協力は、中南米にも影響力を強める中国へのけん制の一環。日本筋は、時事通信の取材に「『自由で開かれたインド太平洋』実現に向け、南米の大国であるブラジルの協力も得たい」と指摘した。
 中国はブラジルの最大貿易相手国だが、同国の右派ボルソナロ大統領は対中強硬姿勢をあらわにし始めている。ブラジル筋は「中国が(防衛協力をめぐり)ブラジル側に接触を強めつつあった」と明かし、日本との防衛協力の重要性を強調した。
 ブラジルは中南米トップ、世界でも十番目前後の軍事力を誇り、カリブ海地域やアフリカでは国連平和維持活動(PKO)の中核を担ってきた。覚書締結により、日本側は北東アジア地域の軍事的緊張感をより迅速かつ正確にブラジル側に伝達し、経済を通じてアジア地域に影響力を強めるブラジル側への協力を仰いだり、PKOの知見を共有したりすることが容易になる。
© 時事通信 提供 ブラジルのアゼベド国防相=2019年11月、ブラジリア(AFP時事)
 日ブラジル両国は将来的な相互の装備調達なども視野に入れているとされる。日本と中南米諸国の防衛協力は、コロンビアに続き2カ国目。