中国とフィリピンの公船、あわや衝突-シンガポール外相が懸念表明

(ブルームバーグ): 南シナ海で中国とフィリピンの公船が衝突しそうになったことを受け、シンガポールのバラクリシュナン外相は1日、「重大な懸念」を表明した。
オーストラリアを訪れている同相はキャンベラでの記者会見で、東南アジアとそのシーレーンの「自由なアクセスと機会」を確実にするため、大国を含む全ての国が協力するようシンガポール政府は望んでいると説明。その上で「海上での出来事を巡るあらゆる論争や状況について、重大な懸念を持って注視している」と述べた。
中国とフィリピンは南シナ海の資源豊富な海域の一部で互いに領有権を主張。4月23日には中国海警局の船2隻がアユンギン礁付近でフィリピンの巡視船に急接近し進路を妨害するなど、2国間の緊張がこのところ一段と高まっている。両国政府はそれぞれ、自国の公船が取った行動を擁護している。
バラクリシュナン外相は「こうした状況を防ぐことが重要だ」と指摘し、東南アジア諸国連合(ASEAN)が進めている南シナ海での行動規範に関する交渉の重要性を強調。「主権争いの解決にはつながらないだろうが、信頼醸成には寄与し得る」と語った。
原題:Singapore Voices ‘Grave Concern’ Over South China Sea Tensions (抜粋)
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