
<安倍総理はまれに見る戦略家だ。>
(世界一の戦略家エドワード・ルトワックの言葉)
今回は、故安倍元総理について書かせていただきます。
安倍さんといえば、「アベノミクス」で有名です。
しかし、消費税を2回引き上げたことで、経済面は「イマイチだった」といえるでしょう。
とはいえ、安倍さんの時代、株価は上がり、失業率は下がりました。
失業率は、安倍さんが総理に就任した2012年、4.33%でした。
これが2019年には、2.36%まで下がっています。
株価は2012年末、1万395円でした。
それが、安倍さんが辞任した2020年9月末には2万3185円
になりました。
安倍さんの8年で、2.2倍上がっています。
しかし、安倍さんの本領は外交です。
▼なぜ、「安倍さんは世界的大戦略家」といえるのか?
メルマガ冒頭に、「世界一の戦略家」とよばれているルトワックさんの言葉を引用しました。
【 安倍総理はまれに見る戦略家だ。】
この言葉は、ルトワックさんの名著
●戦争にチャンスを与えよhttps://amzn.to/3cfUJmB
63pに載っています。
(@全国民必読の名著です。ぜひご一読ください。)
ちなみに安倍さんは、世界一の戦略家ルトワックさんか
らアドバイスを受けていました。
なぜルトワックさんは、安倍さんを「まれに見る戦略家
だ」と絶賛するのでしょうか?
このテーマを書き始めたら1冊本ができるぐらいですが、ここでは二つ挙げておきましょう。
現在世界一の問題は、ロシアです。
しかし、実をいうと最大の問題は中国です。
中国は、「尖閣は、中国固有の領土で核心的利益だ」と主張しているだけではありません。
「日本に沖縄の領有権はない!」と宣言しています。
例↓
https://rpejournal.com/rosianokoe.pdf
そして中国は、「南シナ海は全部中国ものだ!」と主張している。
2020年には、インドと国境紛争を起こし、インド兵20人を殺した。
北朝鮮の金正恩を支援し、核兵器保有を実質容認している。
ウイグル人100万人を強制収容所に入れ、ウイグル女性に不妊手術を強制し、「民族絶滅政策」を推進している。
参考↓
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93907.php
この強大な中国に、自由、民主主義陣営は、どう対峙していくのでしょうか?
その大戦略を構築したのが、安倍元総理でした。
そう、
【 自由で開かれたインド太平洋戦略 】 です。
日本、アメリカ、欧州、オーストラリア、インドなどが採用しているこの大戦略。
「え?アメリカが考えたんじゃないの?」と思った人もいるでしょう。
しかしこれ、安倍さんが2016年に提唱したのです。
CNN.co.jp 7月9日を見てみましょう。
< 「自由で開かれたインド太平洋」──。
この言葉はいまや米軍やその一部であるインド太平洋軍のスローガンになった。
インド太平洋軍によると、同統合軍が管轄する米軍部隊は36カ国にまたがる地域に関与しており、そこには世界人口の半分以上が暮らしている。
米軍の軍艦や軍用機、部隊がこの地域で活動する場合、米軍のプレゼンスの発表に際して必ずといっていいほど「自由で開かれたインド太平洋」への言及がある。
だが、この言葉は米国防総省ではなく、8日に銃撃され死亡した日本の安倍晋三元首相が提唱したものだ。>
そうなんです。
日本の総理大臣が提唱した「対中大戦略」をアメリカも欧州もインドもオーストラリアも採用している。
これは、「前代未聞のできごと」です。
だから、安倍さんは【世界的大戦略家だった】というのです。
▼ロシアとの関係
安倍さんといえば、アメリカのオバマさん、トランプさんの二人と親友だったことで知られています。
完全リベラルのオバマさん、完全ナショナリストのトランプさん。
この二人と仲良くできた首脳は、安倍さん以外にいませんでした。
たとえばメルケルさんは、オバマさんと仲がよく、トランプさんとは仲が悪かった。
イスラエルのネタニヤフ首相は、オバマさんと仲が悪く、トランプさんとは良好な関係にありました。
さらに、安倍さんは、オバマ、トランプと仲がよく、同時にプーチンとも仲が良かった。
これは驚愕です。
安倍さんの対ロ政策について、「結局北方領土を取り返せ
なかったから失敗だ」という人がたくさんいます。
しかし、私たちリアリストは、違う見方をしています。
北方領土、もちろん返還を実現できれば、最高でしょう。ですが、「プーチンは、そもそも北方領土を返す気が全然ない」。
だから、簡単ではありません。
問題は、「プーチンが北方領土を返す気がないことを知りながら、それでもプーチンと仲良くする意味があるか?」です。
普通の人は、「ない!」と答えるでしょう。
しかし、私や、他にも「リアリズムの神様」ミアシャイマ
ー教授、世界一の戦略家ルトワックさんなどは、「中国に勝ちたければ、中ロを分断するべきだ!」と考えます。
こちらが「最重要課題」で、領土問題も確かに重要ですが、
「2番目の課題」だったのです。
だから、領土問題はどうあれ、「ロシアと友好関係を築くことで、中ロを分断し、中国を孤立させること」が戦略的に重要でした。
さて、2016年12月にプーチンが訪日しました。
日本国民もマスコミも、何を考えたかといえば、
「北方領土返ってくるかな?」です。
しかし、中国は、安倍さんの意図を正確に理解していました。
時事通信2016年12月16日付を見てみよう。
<中国国営新華社通信は日ロ会談に関する論評で
「安倍首相はロシアを抱き込み、中国に対する包囲網を強
化したい考えだが、中ロ関係の土台を揺るがすのは難しく、
もくろみは期待外れとなる」
と反発。
その上で「(安倍氏の)私益だけを求めた自分勝手な外交思考は、日本が隣国からの信頼を得ることを間違いなく困難にする。ただの一方的な妄想だ」と批判した。>
しかし、中国の思惑に反して、当時日ロ関係は劇的に改善
され、
孤立した中国は、しばらく動けなくなった。
そして、2018年ぐらいになると、中国が日本にすり寄っ
てくるようになったのです。
今、日ロ関係は、再び最悪になっています。
しかし、それはロシアがウクライナに侵攻したからで、
安倍さんとは全然関係ありません。
というわけで、安倍元総理は、
・日本だけでなく、アメリカ、欧州、インド、オーストラ
リアなどで採用されている、
「対中大戦略」=【自由で開かされたインド太平洋戦略】
を提唱した。
在任期間中、中国とロシアを分断し、中国を孤立化させ、
おとなしくさせることに成功した。
それで、【世界的大戦略家だった】といえるのです。
●重要PS
安倍さん最大の功績といえば、
中国による【反日統一共同戦線戦略】を【無力化】させた
ことです。
2012年11月14日、中国は、ロシアと韓国に
「反日統一共同戦線をつくろう!」と提案しました。
証拠↓
https://rpejournal.com/rosianokoe.pdf
この戦略によって日本は完全孤立に追い込まれます。
安倍さんは、どうやって最大の危機を乗り切り、中国の戦
略無力化することができたのでしょうか?
誰も教えてくれない日本と世界の裏話。
「日本を救った」ともいえる安倍さんの活躍
山盛り証拠つきで知りたい方は、こちらの本をご一読くだ
さい。
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