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尖閣周辺の漂流・漂着ごみ増加…上陸できず、ごみ蓄積進む恐れ

 沖縄県石垣市が1月末に実施した尖閣諸島と周辺海域の環境調査で、市と調査を受託した東海大がまとめた報告書の内容が判明した。周辺海域の「漂流ごみ」が1年前の調査と比べて3倍以上に増え、同諸島最大の魚釣島への「漂着ごみ」も目視で比較して相当程度増加した。島の植生の荒廃がヤギの食害で進んでいることも確認され、生態系への影響が懸念される結果となった。近く公表される。

(写真:読売新聞)© 読売新聞
 調査は昨年1月に続いて2回目で、今年は1月29、30日の日程で行われた。作業船「新世丸」で石垣島から約170キロ北西の尖閣諸島周辺海域に向かい、魚釣島、北小島、南小島などの周囲を航行した。魚釣島では初めてドローン(小型無人機)で空撮を行った。
 報告書によると、石垣島近海から魚釣島沖までの航海中に確認された漂流ごみは28個で、昨年の9個に比べて3倍以上に増加した。北西風の影響で、同島に流れ着いたとみられる漂着ごみも北側の海岸一帯に堆積(たいせき)しており、一見して昨年より増えていた。
 中国の強引な海洋進出もあり、国は尖閣諸島上陸を認めておらず、漂着ごみが蓄積する恐れもある。漂流ごみの個数は短時間の抽出にすぎず、報告書は時間をかけて堆積する漂着ごみへの影響を指摘し、「海洋ごみに注視すべきことを示す結果」としている。