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静岡市長に「リニア推進」難波氏当選「1秒も早く工事を」「川勝の暴走止めて」と高まる期待

4月9日に投票がおこなわれた統一地方選挙。保守分裂の奈良・徳島県知事選や、直前の不倫騒動に揺れた神奈川県知事選などが注目を集めたが、それらとは違った意味で関心を持たれていたのが、静岡市長選だ。
静岡市長選には、静岡県の副知事だった難波喬司ら3人が立候補。難波氏と元県議・山田誠氏の一騎打ちと見られていたが、全体の58%の票を集めた難波氏が圧勝した。
静岡市が全国的な関心を集めている理由は「リニア問題」にほかならない。東京・品川と名古屋を結ぶリニア中央新幹線の静岡工区は約9キロ。すべてがトンネルで、南北に長い静岡市の北端に近い地域の地下を通ることになっている。
この工事を、川勝平太・静岡県知事がストップさせていることは周知のとおりだが、難波氏は「リニア推進」を表明しており、対立は避けられない状況だ。
「難波氏は国土交通省出身。2014年から2022年まで川勝知事のもと、静岡県の副知事をつとめていました。もともと土木の専門家であり、2021年に発生した熱海市の土石流災害でも陣頭指揮をとりました。
リニアに関しては、副知事という立場上、長い間、川勝知事の意に沿った発言をしてきており、市長選出馬に際して、推進するのか否かで注目されていました」(週刊誌記者)
難波氏は出馬に先立ち、自らの政策を会見で発表。そのなかで、リニア事業に関して、
「沿線自治体のほとんどが賛成し、すでに事業がおこなわれている段階。その推進に影響力がある首長は、個人としてリニア事業についてどのような価値判断をもっていたとしても、行政判断としてはリニア事業の推進に協力すべきである」
と、名指しこそしないまでも、川勝氏の姿勢を批判し、リニア推進の立場を明確にしている。
地元局の静岡放送が、当選が決まった難波氏をスタジオに招いてインタビューをおこない、川勝知事との関係について聞いている。副知事時代、けんかはあったかと聞かれた難波氏は、
「けんかではなくて議論です。正論は言いますよ。科学的根拠はこうですと。『知事が言うことは、科学的根拠からすると違うんじゃないですか』とはっきり言っていた」
と語った。さらに「それを聞きいれてくれたか」と問われると、
「聞いてくれました、その場では……。記者会見はまた違った感じで、記者の言うことに対して、その場で違うことを言うこともあるので、『あれっ?』ということはよくありました」
と、副知事時代から意見の食い違いがあったことを明かしている。
「前静岡市長の田辺信宏氏と川勝氏は “犬猿の仲” で、リニアに関する議論はほとんどできなかったのですが、難波市長になり、局面は大きく変わることになるはずです。
難波氏は元官僚で、土木の専門知識があり、科学的データを根拠にもとづいて話を進める行政のプロ。川勝知事にとって難敵になることは間違いないでしょう」(前出・週刊誌記者)
SNSには、
《静岡県は1秒でも早くリニア工事を認可してほしい》
《リニア着工の推進期待しています。川勝の暴走を止めましょう》
と、期待する声が。「川勝包囲網」は着実に築かれつつある。