ネコウヨの散歩

ネコと憂国

今こそ日本モデルだ!

(北海道大学 鈴木教授)
 日本のPCR検査は一日当たり1万人に満たない。そのため、感染者数を低く計上しているのではないかとの疑念が持たれている。しかし、感染者数はごまかせるかもしれないが、死者数をごまかすことはできない。
 それでは日本型の対策「日本モデル」というものはどんなものなのだろうか?
 それは①クラスターに焦点を合わせた対策(cluster-based approach)と②三密(the three Cs)回避にある。
① クラスターに焦点を合わせた対策
 武漢コロナウイルスの感染者1人が感染させる人数は平均2人であり、これはインフルエンザとほぼ同じである。したがって、感染者は指数関数的に増加することが想定されていた。医療崩壊を防ぐためには指数関数の傾きをできるだけ平らにすることが求められる。
 ところが、武漢コロナウイルスにおいては約8割の感染者は他の人に感染させることなく治癒ないしは死亡している。残り2割の感染者が多数に感染させるので、見かけ上の平均感染者が2人となるのである。これは「クラスター仮説」と呼ばれ、ダイアモンド・プリンセス号の経過を観察することで得られた。実際に2月の北海道では鈴木北海道知事の決断の下非常事態を宣言して徹底的にクラスターを追跡して、感染爆発を抑え込むことに成功した。
 このようにクラスターに焦点を合わせてPCR検査を行っているので、検査数が少ないながらも的確な対策をとることができている。
② 三密回避
 それではなぜクラスターが発生するのだろうか?それは次の3条件が揃ったところにである。
 ●密閉 closed spaces
  ●密集 crowded places
 ●密接 close contact
頭文字をとって三密(英語ではthe three Cs「三つのC」)、これを避けることで感染のリスクを格段に下げることができる。
 加えて、日本の習慣、冬場はマスクをする、握手やハグ・キスといった身体的接触を伴うあいさつがない、なども幸いしていると考えられる。


 むろん、ロックダウンなどの強制力を伴った対策の方が効果的であるかもしれない。しかし、日本モデルには経済活動を完全に止めることがないという利点がある。これはロックダウンを解除する場合に参考にもできる方法なのである。


以上


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https://thediplomat.com/2020/04/covid-19-strategy-the-japan-model/