Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

アメリカの戦略転換で復活する日本だが危険は増す

全世界のRPE読者の皆様、こんにちは!


北野です。




(@一部書籍のPRがあります。)




今回は、久しぶりに「大局」と「戦略」についてお話しし
ましょう。


とても重要な話です。



1945年に第2次大戦が終わり、世界は冷戦時代に入りまし
た。


別の言葉で、米ソ二極時代です。


米ソ二極時代は、1991年12月のソ連崩壊で終わりました。


二極のうち一極が崩壊した。


それで世界は、「アメリカ一極時代」に突入したのです。


しかし、アメリカ一極時代は、2008年の「100年に1度の
大不況」で終わりました。


世界は、「米中二極時代」に突入した。



そして2018年10月、ペンス副大統領の「反中演説」から、


「米中覇権戦争」の時代がはじまりました。



世界は今、「米中二極時代」の「米中覇権戦争時代」にい
るのです。



「二正面作戦」を嫌うアメリカは、中東、欧州を安定化さ
せて、中国との戦いに集中しようとしました。


ところが、予想外の大事件が起こってしまいます。


それが、2022年2月24日にはじまったロシアのウクライナ
侵攻です。


この件について、



「軍産複合体を儲けさせたいアメリカが起こした」



とする陰謀論があります。


しかし、これはクレムリンが流しているフェイク情報です。


この件、ここでは詳しく触れません。


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ここでは、プーチンに反逆して死んだ民間軍事会社ワグネ
ルの創設者プリゴジンの言葉を紹介しておきましょう。


TBS NEWS DIG 2023年6月24日。




<ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者は、ウクラ
イナ侵攻について



「ロシア国防省がプーチン大統領をだまして始めた」



と主張する新たな動画を公開しました。



「ワグネル」創設者 プリゴジン氏


「国防省は国民と大統領をだましている。
特別軍事作戦は全く異なる理由で開始された」



プリゴジン氏は23日に公開した動画で、プーチン大統領が
侵攻開始にあたり、



ウクライナがNATO=北大西洋条約機構の支援を受け、ロシ
アを攻撃する脅威が高まっているなどと主張したことにつ
いて、



「そのような異変はなかった」
---------------------------------------------


と否定しました。


そのうえで、ショイグ国防相や「オリガルヒ」と呼ばれる
新興財閥が「自分たちの利益のために戦争を始めた」と強
調しました。


これまでもショイグ国防相らを厳しく批判してきましたが、
今回は侵攻そのものをめぐる政権の主張を否定した形で波
紋を呼びそうです。>
.ーー


@映像も必見です。

https://www.youtube.com/watch?v=cbn5mLXeV5U



ちなみにプリゴジンは、この暴露の二か月後に死んでい
ます。


よほど「不都合な真実」だったのでしょうか。



なにはともあれ、アメリカは二正面作戦を嫌うので、


中国と覇権戦争を戦いながら、


ロシアと同時に戦う


ことを望んでいませんでした。



ところがプーチンは、アメリカの意図に反してウクライナ
への侵攻を開始してしまったのです。



そして、2023年10月、イスラエルーハマス戦争がはじまり
ました。


この件について私は、2023年8月から「年内に中東戦争が
起こる可能性がある」とパワーゲームで話していました。


理由ですが、「イランの核保有が近い」ことと関係してい
ると見ています。


どういうことでしょうか?


2023年3月時点で、ウラン濃縮濃度は83%に達していた。


(※ 核兵器製造に必要なのは90%以上)


『時事』2023年3月5日。




〈イランを訪問した国際原子力機関(IAEA)のグロッ
シ事務局長は4日、ウィーンの空港で記者会見し、イラ
ン中部フォルドゥの核施設で核兵器級に近い濃縮度83.7
%のウラン粒子が検出された問題について「その水準
の濃縮ウランは蓄積されていない」と述べた。〉
ーー



そして2023年9月、イランはIAEAの査察を拒否しました。


これは、「イランが核兵器保有あと一歩のところまできて
いるからではないか?」と推測できます。


『日経新聞』9月17日付。




〈国際原子力機関(IAEA)は16日の声明で、イランから
IAEAの一部査察官の受け入れを拒否すると通告があった
ことを明らかにした。査察官はウラン濃縮などを検証し
ている。
グロッシ事務局長は「強く非難する」と述べ、査察に深
刻な影響が出るとして再考を求めた。国際社会の懸念が
一層強まるのは必至だ。〉
ーー



そして、イスラエルは、「イランが核兵器を保有する前に
先制攻撃をかける」と公言してきた。


核兵器保有が迫るイランは、当然「近い将来イスラエルが
攻撃してくる」と予想する。


そのため、影響下にあるハマスに、イスラエルを先制攻撃
させた?


『朝日新聞DIGITAL』2023年10月9日付。




〈米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は8日、
イスラム組織ハマスがイスラエルにしかけた大規模な攻撃
はイランの関係者が準備段階から協力し、最終的なゴーサ
インを出したと報じた。
ハマスと、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの
幹部の話として伝えた。


WSJによると、イラン革命防衛隊のメンバーは8月から、
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するハマスと、イス
ラエルに向けた陸海空の侵攻について協議した。


レバノンの首都ベイルートで革命防衛隊やハマス、ヒズボ
ラらのメンバーによる会議が重ねられ、攻撃の詳細が計画
されたという。最終決定の会合は2日にあったとしている。

ーーー



これがこの戦争に関する私の見解です。


アメリカは、中国との覇権戦争に集中したい。


ところが、意に反して



・ロシアーウクライナ戦争


・イスラエルーハマス(背後にイラン)戦争



がはじまってしまったのです。


これでアメリカは、「二正面作戦」になってしまいました。



なぜ中国による「台湾侵攻が近い」と言われるのか?


習近平からは、



「ロシア、イランと戦っている今、アメリカには台湾を守
る余裕がない。


だから、台湾侵攻の千載一遇のチャンスだ!」



と見えるでしょう。


そして、習近平が賢明であれば、金正恩を誘うでしょう。



「アメリカは、ロシア、イランと戦っている。


まもなく中国は台湾に侵攻する。


それにあわせて北朝鮮は、韓国に侵攻しなさい。


アメリカは、4正面作戦になるから、韓国を助けられない。


楽勝だ!」



そう。


世界は今、



・ウクライナーロシア戦争


・イスラエルーハマス(イラン)戦争


・台湾ー中国戦争


・韓国ー北朝鮮戦争



4つの戦争が同時に起こる可能性があるのです。


「可能性がある」という話で、絶対に起こるわけではあり
ません。


アメリカも、「4正面作戦」にならないよう、全力で努力
することでしょう。



これが実際起こったと仮定すると、まさに「第3次世界大
戦」です。


そうなると、いくら米軍が世界最強とはいえ、


「4正面作戦」を戦うことは不可能です。


では、どうするか?


考えられるのは、「同盟国に責任を分担してもらう」とい
うことでしょう。


つまり、


・ウクライナ支援は、イギリス、フランス、ドイツなどを
中心にやってもらう。



・イスラエルは、できるだけ自分で、ハマス、ヒズボラ、
フーシ派、イランなどと戦ってもらう。


アメリカは、ミサイル攻撃や戦闘機による空爆で支援する。


しかし、イランの核兵器製造施設攻撃は、おそらくアメリ
カが主体で行うことになるでしょう。



・韓国は、できるだけ自力で北朝鮮と戦ってもらう。



・台湾は、できるだけ自力で中国と戦ってもらう。


もちろん、台湾有事を起こさせないよう、独立宣言などは
絶対させない。



ここで、我が国日本の立場が問題です。


4正面作戦をできないアメリカは、


当然、「日本を強くして、中国に対抗する力を身につけて
ほしい」と考えるでしょう。



なぜ岸田さんは、軍備増強を急ぐのでしょうか?


もちろん「アメリカの事情」です。



しかし、軍備を増強するためには、金が必要。


金を得るためには、経済成長が必要。


アメリカは、1980年代後半、日本に円高を強要すること
で、最強日本経済をつぶしました。


アメリカは今、円安を容認することで、日本経済の復活を
促しているのです。


これも、「アメリカ側の事情」です。




▼アメリカによる日本の衰退と復活




思えば、日本は1950年から1990年まで、世界一の成長を
続けてきました。


この時期は、冷戦時代で、アメリカ最大の敵はソ連だった。


それで、同盟国日本が強くなることを、アメリカは容認し
ていたのです。



しかし、1991年12月にソ連が崩壊した。


ソ連崩壊後、アメリカには4つの仮想敵がいました。


すなわち、新生ロシア、共産中国、統一ドイツ、


そして日本です。


しかし、ソ連崩壊後の新生ロシアは弱い。


中国は、まだまだ貧しく弱い。


統一ドイツは、豊かな西ドイツが、貧しい東ドイツを吸収
して苦しい。



「まもなくアメリカを抜いて世界一の経済大国になる」


と思われた日本は、90年代初め「アメリカ最大の敵」


だったのです。


それで、クリントン政権は、中国に接近しました。


そして、「日本異質論者」を使い、徹底的に日本をつぶし
たのです。


日本は、財務省がタイミング悪い増税を繰り返したことで
「暗黒の30年」になりました。


しかし、暗黒時代のスタートは、アメリカの意図だったの
です。



ですが、時は流れていきます。


アメリカは今、4正面作戦を回避しようと必死です。


そしてそれが起こった時のために、同盟国を強化しようと
している。



日本は、アメリカの意図に乗って、軍備を増強するべきで
す。



なぜかというと、たとえそれがアメリカの意志でも、強く
なるのは、日本自身だからです。


一方で、日本は、アメリカに「バックパッシング」されな
いように警戒する必要があります。



日本は、アメリカの意図をしっかり知って、


なおかつ日本の国益を追求する賢明さが必要です。



日本が強くなるのはいいですが、中国と戦争になったら困
るからです。


強くなっても中国との戦争は回避する。


強くなることで、中国との戦争を回避する。


そういう決意が必要です。



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この世の中には、フェイク情報があふれています。


「米英情報ピラミッド」のウソに気がついた人が、


「クレムリン情報ピラミッド」に逃げた。


そしたら今度は、「クレムリン情報ピラミッド」に洗脳
されてしまった。


こんなことがよくあります。


世界で起こっている本当のことを知るためには、すべて
の情報ピラミッドを自由に行き来し、事実を突き止める
必要があります。


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日本人には、【戦略的勝利】と【戦術的勝利】、


【戦略的敗北】と【戦術的敗北】


の違いがわかりにくいようです。


それで、「満州事変大勝利!」とか「真珠湾攻撃大勝利!


などと、【 戦略的敗北につながる戦術的大勝利 】


に歓喜してしまう。


今も、「プーチン負けてない!」などと譲らない人もい
ます。


とにかく、【 戦術脳 】から【 戦略脳 】にかえる
ことは、


日本とあなた自身を長期的に繁栄させるために絶対必要
です。


もうすぐ、この件を詳述した本を出版する予定ですので、
是非ご一読ください。



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