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台湾総統就任前の米中闘争─台湾のリムパック(環太平洋合同演習)参加は実現するか

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
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 2020/05/18/Mon


 ■台湾への憎しみを込めた軍事演習が渤海で


中国軍は5月14日より渤海で実弾演習を開始。7月31日まで行う長期間の演習で、首都防空の訓練だと説明されているが、これには5月20日に蔡英文総統の二期目の就任式が行われる台湾への恫喝でもあると広く受け止められていると思う。


 中国の著名な軍事評論家、宋忠平氏は「蔡英文は台独の道をどんどん進んでいる。演習の目的は台独活動を威嚇することにある」と断言するが、これは中共の代弁ではないか。


この「台独」というのは「台湾独立活動(勢力)」の略だが、中国ではこの「台湾独立」とは本来の「中華民国体制からの独立建国」との意味だけでなく、「中華人民共和国との統一拒否」という意味で使われることが多い。だから蔡英文氏などは中華民国体制維持派ではあるが、「一つの中国」原則を受け入れないため、中共から「台独分子」の烙印が押され、憎悪の対象だ。


ことに米中対立が激化する中、対米関係を強化し、あるいは武漢ウイルス禍の中、感染対策で成功を収めて国際社会で存在感を示す蔡英文政権は「台独の道をどんどん進んでいる」と中共には映る訳で、さぞや憎しみを募らせていることだろう。蔡英文氏に、そしてその後ろ盾である米国にだ。


■台湾への武力侵略の準備としての演習


 宋忠平氏は今回の演習について、こう説明する。


 「解放軍は台湾問題の武力解決の準備を進めると同時に、台独勢力と域外の干渉勢力(※米国)に対し、『台湾が反国家分裂法が定めるレッドラインを超えたなら、大陸(※中国)には非平和的手段で台湾問題を解決する決意と能力がある』との警告を発しようとしている」


 米国に亡命している元海軍参謀の姚誠氏はVOAの取材に対し、「中国がこの時期を選んで実弾演習を行うのは、確かに就任演説を行う蔡英文への威圧が目的だ」とする一方で、「(動員される)空母、原子力潜水艦、巨浪3(SLBM)などは、台湾ではなく米国を威嚇するためのものだ」との見方を示す。


 台湾への侵攻の際は、台湾軍の救援に駆け付ける米軍の接近を阻止しなければならず、そのための恫喝、牽制の兵器ということだろう。


 一方、こうした中国の動きに対して米国はどうか。


■中国沿岸への接近を繰り返す米軍艦艇


 香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは16日、北京大学の海洋研究院からの情報として、米海軍アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦ラファエル・ペラルタが5月3日午後の時点で東支那海の中央を航行し、その後西航を続け、15日午前には上海市の116カイリ沖に出現したと報道した。


 米太平洋艦隊も15日、同艦が東支那海を航行したと発表している。


また同艦隊は17日、5月13日に台湾海峡を通過するアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦マッキャンベルの写真を公表した。米軍艦艇が一ヶ月余の間で台湾海峡を航行するのはこれが三隻目だ。


ちなみにこのマッキャンベルも、ラファエル・ペラルタに先立ち、4月17日に中国沿岸に接近している。山東省威海市沖42カイリの地点だ。


 乗組員のウイルス集団感染で即応力の低下が懸念された米海軍の空母だが、4月27日には原子力空母ニミッツが西海岸のキトサップ海軍基地から出航した。発表では「訓練」のためだというが、総統就任式の当日には台湾周辺海域で、中国の挑発行動に睨みを利かせるのではないかと、台湾では期待されている。


■台湾のリムパック参加は実現するか


台湾の親中紙、中国時報は「蔡英文総統の二期目の就任が近づく中、米中双方の軍事的動きは頻繁だ。それに加えてトランプ大統領が『中国との関係を断つこともできる』と発言するなど、米中は西太平洋で一触即発の状態に見える」などと書き立て、台湾国内の不安を煽っている。


 実際に「一触即発」であるかはともかく、「武漢ウイルス後」を睨んだ米国の、台湾との連携を強めながらの中国との覇権争いは、今後更に激しさをますのだろう。


さて武漢ウイルスの影響で今年8月の開催が危ぶまれていた2年に一度のリムパック(環太平洋合同演習)だが、「中国軍の活発な動きを念頭に日本側が開催を要望した」(産経新聞)ため、米国は実施を決めたという。前回と同様に中国は招待しないことだろう。


そこで注目されるのが、これに台湾が参加できるかどうかだ。台湾の国防部は参加を目指しているというが、果たして米国はどう出る。これまで中国への配慮で台湾は除外してきた訳だが、そうしなければならない時代はすでに過ぎ去ったと認識しているはずである。


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