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トルコ政治家の中国批判ツイート、外交問題に 90年ウイグル弾圧めぐり

© Ozan KOSE / AFP トルコのイスタンブールで行われたウイグル人を支援するデモ。参加者は「東トルキスタン」の旗の色の仮面をかぶっている(2021年4月1日撮影)。


【AFP=時事】トルコ外務省は6日、ウイグル人弾圧を批判した2人のトルコ人政治家を中国大使館がソーシャルメディアで非難したことを受け、同国の駐トルコ大使を呼んだ。
 トルコの優良党(Good Party)のメラル・アクシェネル(Meral Aksener)党首と首都アンカラのマンスール・ヤワシュ(Mansur Yavas)市長はツイッター(Twitter)に、死者も出た1990年4月のウイグル分離独立派と中国軍の衝突について書き込んだ。中国大使館はこれを強く非難していた。
 この衝突の詳細には諸説あるが、これを機に新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)では多数のウイグル人が逮捕され、以降トルコへ数万人規模の脱出が起きたとされている。
 レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領に対抗する右派の一角を占めるアクシェネル氏は、トルコはウイグル人に対する中国当局の「弾圧にいつまでも沈黙していない」とツイート。ウイグル人が新疆ウイグル自治区を指して言う「東トルキスタン(East Turkestan)」の「絶対的な独立」のためにトルコ人は闘うとつづった。
 一方、世俗主義の野党・共和人民党(CHP)で指導的な立場にあるヤワシュ氏も1990年の衝突について、トルコ人は「東トルキスタンでの虐殺に、あたかも今日起きたかのような痛みを感じている」とツイートした。
 両氏の投稿に対し中国大使館は「わが国の主権と領土的一体性に対する個人あるいは権力からのいかなる挑戦にも断固対抗する」とツイートした。
 さらに中国側が両氏の投稿に「応答する権利を留保する」と表明したことを受け、トルコ外務省は中国の劉少賓(Liu Shaobin)駐トルコ大使を呼んだ。報道によるとトルコ側は、中国大使館のツイートに「困惑」していると伝えたという。
【翻訳編集】AFPBB News