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世田谷PCRは「トンスル方式」…4人分の検体混ぜて検査、陰性なら全員「陰性」

読売新聞 (写真:読売新聞)
 東京都世田谷区は24日、区内で働くすべての介護職員や保育士ら計約2万3000人を対象に、発熱など症状の有無にかかわらず、新型コロナウイルスのPCR検査を行うと発表した。検査能力を向上させるため、複数人の検体を混ぜてまとめて検査し、陰性の場合は全員を陰性と判断する「プール方式」を導入する。
 発表によると、検査対象は区内の介護施設や保育園、幼稚園で働く職員と、特別養護老人ホームの新規入所者。区は、初回の検査費用約4億1400万円を盛り込んだ補正予算案を9月15日開会の区議会定例会に提出し、可決されれば、同月中にも検査を開始する。検査完了には約2か月かかるとみている。2回目以降の検査を実施するかは未定という。
 また区はプール方式について、東大先端科学技術研究センターによる実証実験で効果を確認でき次第、10月にも導入する。この方式では、受検者自ら鼻の中に綿棒を差し込んで粘液を採取し、4人分を混ぜてまとめて検査する。陰性の場合は全員を陰性と判断し、陽性の場合は、4人の検体を個別に再検査して、陽性者を特定する。
 これまで検査対象は、発熱などの症状があり、医師や保健所が必要と判断した人や、感染者の濃厚接触者に限られていた。区は無症状者を含む一斉検査を実施することで、施設内感染を未然に防ぎ、職員らに安心して働いてもらいたい考えだ。保坂展人区長は24日の記者会見で、「(一斉検査を)まずは一巡して、対象範囲や頻度は検査を進めながら検討したい」と述べ、「無症状の感染者を見つけて感染拡大を防ぐ」と意義を強調した。
■2回目の実施未定「定期的に受けられるようにして」
 世田谷区の一斉検査について、区内の関係者からは様々な意見が聞かれた。
 ある幼稚園の園長は「職員だけでなく、保護者の安心につながる」と歓迎。ただ、2回目以降の検査実施は未定のため、「定期的に受けられるようにしてほしい」と求めた。
 一方、あるクリニックの男性医師は「PCR検査の陰性結果は将来、感染しないことを約束するものではない」と指摘。「区は多数の陽性者が出た場合に備え、濃厚接触者への対応や、隔離場所の確保も考えなければならない」と述べた。