Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

感染列島強靱化論:医療供給力を緊急増強せよ

自粛要請は、緊急事態宣言の単なる一面にしか過ぎません。その宣言の本当の主要な柱はほとんど忘れ去られていますが、「医療供給力の増強」のために強権発動ができる、というものなのです。


そもそも何が緊急事態なのかというと、医療現場です。


重症者が増えてきて、医療のキャパシティを越えそうだ、だから緊急事態宣言だ、と言われてるわけですが、ちょっと待って下さい。


日本の死者数・重症者数は、(百万人あたりで換算して)欧米各国の十分の一、何十分の一、という水準です(1月5日時点での100万人あたりの死者数は28人ですが、イタリアは1262人、英国は1126人、アメリカは1079人です)。そうした欧米各国では、もし仮に感染拡大状況が今の日本のそれと同じだとすれば、医療崩壊という状況からはほど遠い「余裕」の状況であったことは確実です。


要するに、日本が医療崩壊のリスクがある、という話は、世界の先進諸外国のスタンダードから言えば、異常中の異常な事態、なのです。


なぜそうなっているのかと言えば、日本でだけ、「国家全体が持っている医療資源の内、コロナ対応に割り振られる医療資源のシェアが、極端に低いから」なのです。病床で言うと、コロナ対応病床は、全病床中のたった2%しかないのです!


メディア上では連日連夜、「国家をあげてコロナと戦おう!」なぞと騒ぎ立てられているのに、98%もの医療資源がコロナには使われていないのです。今の日本政府はそんな状況を半年以上も放置しといて、ちょっとコロナが流行し出したら国民に夜は出歩くな、店閉めろなんて言うなんて、はっきり言ってメチャクチャです。


欧米人だったらとっくにデモ・・・どころか暴動が起こっていることでしょう。


で、法律的にいって、緊急事態宣言は、そんな状況を改善するために、公権力が強権を発動して、医療供給力を上げることができるのです!


・・・にも関わらず、そんな報道は今、ほとんどありません。


政府も無能なら、メディアもバカなのです。メディアは医療供給力が少ないまま放置しているという状況について、徹底的に政府批判すべきなのに、それをな~んにもせず、ただただ、「自粛しましょう」と正義ズラしてくっちゃべる薄っぺらいコメンテーターばかりで埋め尽くされているのが、今の下らないTVの現場です。


で、多くの国民はそんなTVに吊られて、「自粛しなきゃ」となってるという次第です。健気というか何と言うか・・・繰り返しますが、欧米なら暴動が起こってても不思議じゃ無い状況なわけですから、何とも悲しい実情です(涙)。


・・・ということで、折角緊急事態宣言を出すなら、緊急事態なんだから、コロナ対応力を増やすために、期間限定で一般病棟でも僅かな対応を図るだけでコロナ対応ができるような規制緩和をしたり、コロナ対応をした病院や医療従事者に、十分な資金・報酬を提供したりすれば、現状2%のコロナ対応病床シェアが、4%や5%になり、コロナ対応能力が一気に2倍、3倍に拡大していくことにもなるでしょう。


折角の緊急事態なんだから、それくらいの事をすればいいのです。