Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

小池知事は今どこに? 首都・東京のトップが2週間以上不在の異常(澤章)

【小池知事「伏魔殿都政」を嗤う】
小池百合子都知事は今、どこで何しているのか?
もはや誰ひとり気にしていないかもしれないが、都政ウオッチャーとしては看過できない。6月下旬に続く2度目の過労入院が10月下旬に報じられ、11月2日に退院が報道されたものの、東京都の公式ホームページでは、小池知事の動静はほとんど伝えられていない。自宅で静養を続けてテレワークで公務に復帰する、とされているが、その痕跡は皆無といっていい。
実際、退院後に開かれた「知事と区市町村長の意見交換会」では、冒頭、就任したばかりの副知事から「知事は自宅にて静養中。副知事が代理を務める」と挨拶があっただけである。さらに、8日からは来年度予算編成に向けた各団体からのヒアリングが始まったが、このウェブ会議にも小池知事の姿はなく、筆頭副知事がその場を仕切っていた。
小池知事は依然として「入院中」と見紛うばかりの雲隠れ状態なのである。
■出たがり知事がなぜ出てこない?
そもそも、区町村長との意見交換も団体ヒアリングも、小池知事にとっては、秋の一大イベントのはずだ。
コロナ前は、5分~10分程度の出番のために区市町村長や団体代表らをわざわざ都庁に呼び、自らのパフォーマンスに利用しているとしか思えないような場面もあった。交わされる意見の内容は事前にお膳立てされ、原稿を読むだけの空しい会議なのだが、小池知事にしてみれば、区長や市長、団体のトップとにこやかに挨拶を交わすツーショットをメディアがカメラに収めてくれればそれでよかった。
そんな「美味しい」機会を小池知事は今回、完全にパスした。不可解だ。考えてみれば、テレワークを強力に推進していた小池知事である。自宅にいても常識的に考えればリモート参加など朝飯前ではないか。それすら「しない」「できない」のであれば、余計な疑念がわき上がってくる。入院と自宅静養の理由は本当に過労だけなのか。そう考えるのが人情というものである。
■週末の決算特別委員会も欠席か
本人の健康状態もさることながら、首都・東京のトップの不在が2週間以上続いていること自体、異常である。前代未聞といっていい。平時なら副知事たちに日常業務を託せば済む話だが、収まっているとはいえ東京は未だコロナ禍にある。第6波への備えは大丈夫なのか。仮に今、首都直下地震が発生したら都庁の司令塔は機能するのか。公共の場での凶悪事件、テロ行為など、いつ起こっても不思議ではない。つまり、小池知事の不在によって、東京には危機管理の大穴がぽっかり口を開けているのだ。この無責任さを過労のひと言で見過ごしてはいけない。
さて、小池知事の動向を推し量る絶好の機会がこの週末にある。12日の決算特別委員会全局質疑だ。これまで決算特別委員会に知事の出席はなかった。副知事と局長が出席して開催されていたのだが、ここ数年、与党・公明党の強い要請で小池知事自らが出席している。
さて、この場に小池知事は現れるのか。もし欠席となれば、小池知事は公明党の要請も無視して20日間近く公衆の前に姿を見せないことになり、いよいよもって健康状態が危ぶまれる。首都・東京の権力の空白は何を意味するのだろうか。小池知事の動向から目を離してはいけない。
(澤章/東京都環境公社前理事長)