Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

緊縮派政治家は、政界から去れ!

From 三橋貴明 @ブログ


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コストプッシュ型インフレが続いています。
 輸入物価指数(円ベース)が、
8月は対前年比+42.5%。
外国から輸入している食料、鉱物性燃料、
工業原料が、相変わらず上昇を続けています。
 具体的には、
・石油・石炭・天然ガス 対前年比+109.1%
・木材・木製品・林産物 対前年比+38.1%
・飲食料品・食料用農水産物 対前年比+27.9%
・電気・電子機器 対前年比20.7%
 が目立っています。
 電気、電子機器はメインは
「半導体」でしょうか。
ご存じの方、コメントしてくださいませ。
 『8月の消費者物価指数 2.8%上昇 30年11か月ぶり水準
  家庭で消費するモノやサービスの
 値動きをみる8月の消費者物価指数は、
 天候による変動が大きい生鮮食品を
 除いた指数が、
 去年の同じ月を2.8%上回りました。
  2.8%の上昇率は7年10か月ぶり、
 消費税率引き上げの影響を除けば
 1991年9月以来、
 30年11か月ぶりの水準となります。
  総務省が20日発表した
 8月の消費者物価指数は
 生鮮食品を除いた指数が、
 2020年を100として、102.5となり、
 去年の同じ月を2.8%上回りました。
  上昇率が政府・日銀が目標としてきた
 2%を超えるのは5か月連続です。
  2.8%の上昇率は2014年10月以来、
 7年10か月ぶり、
 消費税率引き上げの影響を除けば
 1991年9月以来
 30年11か月ぶりの水準となります。(後略)』
 というわけで、2022年8月の
インフレ率をグラフ化しました。


http://mtdata.jp/data_81.html#CPI2208
 当たり前ですが、
輸入物価上昇により
物価が上がったところで、
国民の所得は一円も増えません。
 同時に、わたくしが重視するコアコアCPI
(食料・エネルギーを除く総合CPI)
にしても、
輸入食料・エネルギー価格上昇により
上がります。
 わたくしの行きつけの美容院は、
料金を10%値上げしました。
理由はもちろん、電気代の高騰でしょう。
 わたくしの支出は増えるが、
美容師さんの所得が増えるわけではない。
電力会社に支払うお金が増えるだけ。
 だからと言って、
電力マンの所得が増えるわけでもない。
増えるのは、海の向こう側の
エネルギー生産者の所得です。
 美容院は、もちろん
「食料・エネルギー」ではありません。
とはいえ、実際には
「輸入物価上昇」の影響で、
価格を引き上げざるを得ない。
 つまりは、間接的ではありますが、
輸入物価上昇はコアコアCPIにも
影響を与えるのです(当たり前です)。
 今後、輸入物価が下がれば、
コアコアCPIを先頭に、インフレ率は
一気にマイナスに突っ込むでしょう。
わたくし共が求めていたのは、
「需要拡大」によるインフレです。
何しろ、需要は「イコール所得」になるため、
国民が豊かになる。
 そのためには、国民経済全体の需要不足
「デフレギャップ」を埋めなければならない。
さもなければ、国民は豊かになれない。


http://mtdata.jp/data_80.html#GAP22Q2
 直近(4-6月期)に至っても、
未だに日本の総需要不足は解消していません。
 需要不足と、
コストプッシュ型インフレは両立します。
本来、物価が上昇すれば、
需要の名目金額は上がります。
とはいえ、需要とは、
「民間最終消費支出+政府最終消費支出
+民間住宅+民間企業設備
+公的固定資本形成+純輸出
(+在庫変動)」
 なのです。
 物価上昇により
民間最終消費支出が増えても(増えました)、
純輸出の減少(=輸入の増加。増えました)
によりオフセットされてしまうのです。
(オフセットされました)
 つまりは、コストプッシュ型インフレは、
日本の需要不足解消には貢献しないのです。
むしろ話は逆で、コストプッシュ型インフレは
可処分所得を減らすため、
デフレ化要因になります。
 つくづく理解できないのですが、
我々は「国民の所得を増やす」ために、
デマンドプル型インフレをもたらす
積極財政を主張していたのです。
何しろ、日本には
「財政問題」など存在しないため、
「できる」わけです。
 それにもかかわらず、
コストプッシュ型インフレを受けて、
「ほら見ろ~! インフレになった~っ!」
 と、積極財政を否定する連中がいる。
恥を知れ!
 いや、別に積極財政をせずに、
国民の所得が増えれば、
わたくしはそれでいいですよ。
自分が正しかった、
否かとか、どうでも良い。
 とはいえ、
「国民の所得増をもたらす
デマンドプル型インフレを
引き起こすために、積極財政を」
 との主張に対し、
コストプッシュ型インフレを受けて、
「はい、インフレになった~っ!」
 と、積極財政を否定する連中
(代表は後藤田正純などの緊縮派政治家)、
お前ら、恥ずかしくないのか? 
 国民が目の前の前で
コストプッシュ型インフレに苦しんでいる
にもかかわらず、
「ほら、インフレになった~(笑)」
とか、政治家以前に人間として
「クズ」としか呼びようがないわ。
 まあ、恥を知らないからこそ、
適当な主張をしているのでしょうが、
この手の緊縮派により
「国民が貧しくなる日本」が
続いてきたわけです。
我々は、少なくとも「誰が悪かったのか」を、
記憶し、記録しておくべきでしょう。