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安倍総理の志は死なない!!

選挙違反おかまいなし!「選挙無法地帯」沖縄…2022年知事選で起きていた、驚くべき「異変」 前回知事選と比べてみると……

「公職選挙法特区」沖縄のある異変
青い海に青い空、そして様々な趣向が凝らされた「選挙違反」……。
これが沖縄県で行われる選挙戦で見られる代表的な光景だ。
沖縄県の選挙では、本来なら公職選挙法違反にあたる行為が、何故か昔から当たり前のように行われている。東京や大阪だと決して許されない行為が、沖縄では平然と姿を現しているのだ。
本来ならば違反を取り締まるはずの沖縄県警も、沖縄では校則違反を見つけた教育実習の先生のようにそっと見逃してくれている。そのため沖縄は選挙ウォッチャーたちからは「公職選挙法特区」といじられている状況だ。
筆者が初めて沖縄の選挙を現地で見たのは2018年の沖縄県知事選だ。そこで、大きな衝撃を受けることとなる。なんと、沖縄中の電柱が選挙運動のためのフリースペースと化していたからだ。
© 現代ビジネス 写真/山本期日前
2022年9月11日、玉城デニー知事が再選を果たした沖縄県知事選でも、現地では道を歩けば簡単に選挙違反が見つかった。
違反幟、違反横断幕、違反ビラ、違反選挙カーもどき……。与野党仲良く違反が行われている。しかし、筆者はある異変を感じていた。
沖縄県知事選中の政治的ヴィジュアル電柱集
沖縄県以外で、電柱に候補者の名前や政治的主張が書かれたポスターを見かける事は滅多にない。そもそも、候補者の個人名や顔写真の入った幟やポスターには掲示可能な場所を厳格に定めたルールがあるのだ。
だが、政治ポスターを貼りつけた「政治的ヴィジュアル電柱」が跋扈している。よく見かける犬猫探しポスターを貼った電柱よりも数が多いのではと思うほどだ。
2018年沖縄知事選中に見つけた電柱を少し紹介する(そもそも電柱にポスターを勝手に貼る行為は公職選挙法以前の問題では、という指摘は一旦置いておく)。
1.候補者名入りタイプ
© 現代ビジネス 写真/山本期日前
2.名前や顔写真は使用してないが、誰を応援しているか分かるタイプ
© 現代ビジネス 写真/山本期日前
3.白黒メッセージタイプ
© 現代ビジネス 写真/山本期日前
様々なタイプの違反ポスターが張られた電柱が、沖縄でいかに浸透しているかが理解できる。
政治的ヴィジュアル電柱の「ビフォーアフター」
しかし2022年沖縄県知事選では、いくら探しても「政治的ヴィジュアル電柱」が見つからない。
沖縄の選挙違反の象徴ともいえる政治ポスターだらけの電柱は本当に無くなってしまったのか……。
これを確認するため、2018年の沖縄県知事選の際、印象的な電柱を見つけた場所へと再び向かってみた。
筆者が向かったのは「嘉数高台公園」だ。ここは太平洋戦争中に行われた沖縄戦の激戦地で、現在では普天間基地を一望できるスポットとなっている。
今回の選挙戦でも、最終日に玉城デニー知事が演説を行っていた。
2018年に撮影した写真を見てみよう。公園入口からすぐ近くの電柱はしっかりと「政治的ヴィジュアル電柱」に仕上がっていた。
© 現代ビジネス 写真/山本期日前
※ちなみに「うそつき!!3児の母より」の貼り紙内容はBuzzFeed Newsによるファクトチェックでミスリードだと認定されている
沖縄県の選挙違反の代表ともいえる「政治的ヴィジュアル電柱」は本当に沖縄から姿を消してしまったのか……。
筆者が見た2022年沖縄県知事選の風景は後編記事『選挙違反しないと「やる気がないのか」と怒られる…!沖縄県知事選のスタッフが漏らした「衝撃の一言」』でレポートする。
取材・文・写真/山本期日前