Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

経済同友会の桜田代表幹事、「英国ポンド急騰」を説明してくれ

From 三橋貴明 @ブログ



つなぎ国債は増税だ!
財務省のおぞましき防衛増税を許すな!
[三橋TV第607回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/w2G-J9WrPic


ちなみに、わたくしは為替レートについて
あまり言及しませんが、所詮は為替など
「市場の思惑」で決まるためです。


「市場の思惑」は推測は出来ますが、
断言はできません
(できるなら、その人はFXで
億万長者になっているはず)


 2012年末に、
第二次安倍政権が発足し、安倍総理(当時)が
「インフレにする(デフレ脱却する)」
と宣言しました。


 結果、市場は、
「これから日本円が安くなり、
外貨が高くなるのでは」と「思惑」し、
実際に円安ドル高になりました。


とはいえ、その時点では安倍政権は
デフレ脱却を果たしておらず、
インフレ(財サービスに対する通貨価値の下落)
も起きていなかったのでございますよ。
それでも、円安になった。


 円安は、
日本の輸出企業にとっては恩恵です。
とはいえ、輸入企業や輸入される財を
消費する我々にとっては痛手。


 逆に、円高は輸出企業にとっては災厄で、
輸入企業や輸入される財を
消費する我々にとっては恩恵。
ただ、それだけの話です。


 円安になろうとも、
輸入される財の価格が下落していれば、
輸入物価は上昇しません。
つまりは、我々が困りません。


 現在のコストプッシュ型インフレは、
輸入財の価格上昇に
円安が乗っかってきているため、
国民を困窮させている。


ならば、政府が財政支出で
国民の可処分所得減少を補えば良い。


 繰り返しますが、ただ、それだけの話です。


 ところが、メディアは
「財政支出を拡大すると、
さらなる円安が~」と煽る。


いや、財政支出を拡大すると
通貨安になるならば、今のアメリカこそ
超ドル安になっていなければおかしいだろ?


 さらには、円安は
「日本の製造業の国内回帰」を
促進するのは確かです。


まあ、こんなにエネルギーの
安定供給が崩れてしまうと、
ダメかも知れませんが。


 それはともかく、
日本ではあらゆる現象が
「緊縮財政」のために活用されます。


先日も解説しましたが、
現在の為替は「ドル高」であり、
円安ではありません。
ユーロも円並みに対ドルで値を下げていますし、
ポンドに至ってはそれどころではない。


 という現実が知れると、
「あ、ごめん。円安ではなく、ドル高だったわ」
 と、反省するのではなく、
今度は他国の通貨安までをも
「緊縮財政」のために活用してくる。


 『ポンド急落「日本に警鐘」=財政悪化を懸念―同友会桜田氏
  経済同友会の桜田謙悟代表幹事は 
 4日の記者会見で、
 「財政規律に対する姿勢がぶれると
 為替は(投機筋に)狙われる。
 今回の英国の件では
 日本にも警鐘が鳴らされた」との見解を示した。


 先月下旬、英政府の大型減税案が
 財政の悪化を招くとの見方が広がり、
 通貨ポンドは急落。


 桜田氏はこれを踏まえ、
 日本も財政赤字を放置すれば、
 円が売り込まれる恐れがある
 との懸念を表明した。


  日本の財政については、
 コロナ対策などで補正予算規模の膨張が
 常態化していると指摘。


 その上で、
 「財政に負荷がかかることを
 どんどん先に決めて、
 財源の議論をしないという状態が続くと、
 円安に対処できなくなる」と強調した。』


  あ、ごめん、桜田君。
 すでに、英国ポンドは「ポンド高」になり、
 「ポンド急落」の局面は終わっているんだわ。


http://mtdata.jp/data_81.html#USD02
すでにして、過去五か月間で見ると、
ポンドの下落率は日本円を下回っています。


 どうせ、自分でチャートなど見たこともなく、
財務省の操り人形として、
「英政府の大型減税案が財政の悪化を招く」
 と、日本の財政危機を煽れと
「指示」されたんでしょうけど。


 ちなみに、英国政府は
減税案の一部を撤回しましたが、
それは「累進課税の緩和」であり、
その他の減税はそのまま推進されますよ
(法人税減税も含みますが)。


 累進課税の緩和は、個人的には嬉しいですが、
いやそれ、完全に潮流あるいは
「歴史の流れ」に逆行しているでしょう。


 というか、桜田君の言う通り、
今回のイギリス政府の政策
(及び政策変更)により為替が動いた
というならば
(動いていないとは言わない。
所詮は思惑だから)、
日本は円安対策として
「累進課税の強化」をしたらいかが?


 所詮は自分の発言に
責任を持つ気などないのでしょうが、
桜田君の発言は、要するに
「何であっても」緊縮に利用する
という財務省の魂が後ろにあるわけです。


 桜田君が、
今回の急激なポンド高について、
いかに説明するのか、楽しみにしています。


どうせ、無責任に沈黙するんだろうけど。
というか、そもそも「何が起きているのか?」
すら、理解できないんだろうけど。