財政破綻論者への鎮魂歌
雨宮日銀副総裁が日銀破綻論全否定！
[三橋TV第638回]三橋貴明・高家望愛

https://youtu.be/qmtOCw_2MZ8

　自民党の税調が「防衛増税」を
了承しました。最悪です。

　そもそも、第二次補正予算の議論
を振り返れば分かりますが、
国会議員が政調で「激怒」しただけで、
４兆円予算を上積みした国が、
高々「１兆円」の防衛増税、
しかも「２０２４年以降の適切な時期」
という意味不明な決定を
「今」しなければならないのか？　

　単に、財務官僚の、
「とにかく増税を決めたい。
何としてもやり遂げる」
　という政治ゲームのためです。

　税調が了承した防衛増税は、
１．復興特別所得税２．１％を、
「復興特別所得税１．１％」と
「新たな付加税１％」に分け、
徴収時期を３７年以降に延長する
２．法人税の納税額に４％から
３．５％を一律に上乗せする付加税を課す
４．たばこ税を１本３円相当の
引き上げを段階的に行う
　というものです。

『【詳細は?】防衛増税案
自民税調 3税目を
組み合わせる案を了承
　　防衛費増額の財源を
　賄う増税策をめぐり、
　自民党税制調査会は全体会合で、
　法人税、所得税、たばこ税の
　3つの税目を組み合わせる案を了承し、
　今後の対応を宮沢会長に
　一任することを決めました。（後略）』

　今回の防衛税議論が虚しいのは、
そもそも実効性がほとんどないことです。
増税時期も不明ですし、
徴収して「高々」１兆円。

　しかも、別に防衛費は
「防衛税」を徴収せずとも、
普通に支出されます。
さらには、法人税増税がメインであるため、
「安定財源」にはなりえません。

　防衛費は増え続ける。
ならば、「安定財源が必要だ」と
議論していたにもかかわらず、
ビルトインスタビライザーの機能を持ち、
不安定（税金として適切という意味ですが）
な法人税を増税する。

　根底から意味不明なのです。

　なんだかんだ言って、
結局は防衛費は
「国債」で賄われることになります。
というか、１００％そうなります。
スペンディングファーストでございますので。

　支出後、政府は徴税し、
我々の預金を奪い取り、
国債と相殺して貨幣を消す。
　一体全体、
何のためにそんなことを
しなければならないんだ！

　単に国債発行を
すればいいだけにもかかわらず、
意味不明（増税時期も不明。
額も不安定。そもそも不要）な
防衛税議論に政治力を費やす。
しかも、単に財務官僚の実績のため。

　こんなバカなことをしている国が
「亡びない」と考える方がおかしいでしょ？