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安倍総理の志は死なない!!

スパイ気球「人民解放軍」が関与 米政府が断定 中国発表の「米気球が飛来」は否定、米報道官「五大陸の40カ国以上の主権を侵害」

ジョー・バイデン米政権は、中国人民解放軍が「偵察気球(スパイ気球)」を使った情報収集に関与していると断定した。米軍戦闘機が4日、米サウスカロライナ州沖上空で、中国のスパイ気球を撃墜して以降、米国とカナダは10~12日、両国領空で国籍不明の飛行物体3つを相次いで撃墜して解析を進めている。「米中新冷戦」はさらに深刻化するのか。
スパイ気球への中国軍の関与は、米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官が13日の記者会見で明らかにした。
米海軍と沿岸警備隊はサウスカロライナ州沖で、4日に撃墜した中国のスパイ気球の残骸を回収した。米軍と連邦捜査局(FBI)が連携して解析を進めている。
中国側は「民間の気象研究用飛行船」と説明していたが、バイデン政権はこれを完全否定したことになる。
こうした動きを牽制(けんせい)するためか、中国外務省は13日、米国の高高度気球が昨年以降、10回を超えて中国領空を飛行したと発表した。米国は「世界最大のスパイ常習犯だ」などと批判した。
これに対し、カービー氏は記者会見で、「米国は中国領空で偵察用の気球や航空機を飛ばしていない」と突き放した。
NSCのエイドリアン・ワトソン報道官も声明で、「米政府が中国上空で偵察気球を運用しているとの主張は虚偽だ。高高度気球による偵察計画を持つのは中国で、米国だけでなく五大陸の40カ国以上の主権を侵害してきた」と述べた。
こうしたなか、ロイター通信は13日、アントニー・ブリンケン米国務長官が、ドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議で、中国外交トップの王毅共産党政治局員との会談を検討していると報じた。実現すれば、スパイ気球撃墜後、初の対面での外相会談となる。米中の対応が注目される。