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安倍総理の志は死なない!!

小池都知事が“二枚舌”…ビッグモーター街路樹問題にブチ切れ、神宮外苑イチョウ枯れは放置

保険金不正請求に揺れる中古車販売大手「ビッグモーター」の全国各地の店舗周辺で、街路樹が不自然に枯れていた問題。都内8店舗前でも樹木の枯損が確認され、「人為的に枯らすような行為があれば言語道断」とブチ切れていたのが、小池都知事だ。ビッグモーターに文句を言うのは結構だが、一方で樹木伐採問題が浮かぶ東京・明治神宮外苑のイチョウが枯れ始めている一件はシレッと放置。“伐採女帝”の二枚舌は明らかだ。
7月31日の毎日新聞の連載コラムに「小池知事に聞きたいこと」と題したのは同紙の山田孝男・特別編集委員。外苑の象徴であるイチョウ並木の樹木の一部が既に枯れ始めていると訴えた。ところが、再開発の環境影響評価書では、当樹木の「活力度」は、4段階のうち最高ランクの「A」。「樹形、樹勢とも極めて良好、健全なA」と評価されているという。これは、石川幹子・中央大学研究開発機構教授が昨年11月以降、指摘してきた問題だ。
日刊ゲンダイ記者が実際に現状を見にいくと、確かに国道246号側から11本目、西側に植えられたイチョウは周囲の樹木と違い、てっぺんから2分の1の範囲にかけて葉が落ち、幹と枝が露出している状態だった(写真)。他にも、葉の3分の1程度が褐色に変色しているイチョウが4本確認できた。とても「A」評価とは言えないだろう。
市民の不安を「ネガキャン」「プロパガンダ」と切り捨て
再開発の環境影響評価を実施する主体は、三井不動産などからなる事業者ではあるが、小池知事も無関係とは言えない。都の環境影響評価条例は「(知事は)事業者が正当な理由なく虚偽の報告や資料を提出したときはその事実を公表しなければならない」と規定している。事業者の環境影響評価に疑義が生じた場合、小池知事には調査する権限があるということだ。
「イチョウ並木は保全する」と言っていたのだから、小池知事はキチンと調べるべき。外苑の樹木枯損は放置して、ビッグモーターにだけ拳を振り上げるのは「二枚舌」にほかならない。再開発の問題に詳しい上田令子都議はこう言う。
「ビッグモーターの街路樹枯死を許さないのであれば、外苑の樹木の枯損についても積極的に調査すべきでしょう。小池知事は28日の会見で、市民団体などから『イチョウ並木がなくなる』といった声が上がっていることについて『ネガティブキャンペーンやプロパガンダもあったと思う』と発言していましたが、このままだとイチョウ並木は完全な形では残らない可能性がある。“ネガキャン”と切り捨てて、実態に向き合わないなど許されないでしょう」
“伐採女帝”はそんなに都民の憩いの場を破壊したいのか。