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安倍総理の志は死なない!!

竹島の日の式典に330人 島根知事、政府に毅然とした対応求める

 日韓両国が領有権を主張する竹島(島根県隠岐の島町、韓国名・独島)をめぐり、島根県が条例で定める「竹島の日」の22日、松江市の県民会館で県などが主催する記念式典があった。コロナ禍に伴う人数制限を4年ぶりに設けずに開かれ、一般募集の人たちや政府代表の内閣府政務官を含め約330人が参加。竹島問題の早期解決を政府に求める決議を承認した。


式典会場付近では右翼団体の街宣車が近づくたびに警察官がバリケードを設け、交通規制した=2024年2月22日、松江市殿町


 会場周辺には右翼団体の街宣車が行き交い、朝から多くの警察官が警備に当たった。


 丸山達也知事は式典で、最近の韓国側の動きについて「国会議員の竹島への上陸、竹島に関する軍事訓練の実施など、竹島の不法占拠を既成事実化しようとする動きが続いている」と指摘。政府に対し、「韓国側のこうした動きに対して毅然(きぜん)とした姿勢で対応されるよう強く望む」と求めた。


 県は政府に関係閣僚の出席を求めてきたが今年も実現せず、内閣府政務官の出席は12年連続。平沼正二郎政務官は会場そばの竹島資料室を視察した後、式典に臨み、「国際法上なんら根拠がない不法占拠で容認できない」と述べた。「毅然と対応しつつ国際法にのっとり、粘り強い外交交渉で平和的に紛争を解決することが政府の方針」として、国民世論の盛り上がりと国際社会の理解を進めるために竹島の正確な情報を発信する考えを示した。


 式典では、国際司法裁判所への単独提訴を含め外交交渉の新たな展開を図ること、政府主催の竹島の日の式典の開催や竹島の日の閣議決定、学校教育で竹島問題を積極的に取り上げることなどを求める特別決議が承認された。


 このほか、韓国が竹島を取り込む形で公海上に李承晩ラインを設定した後の漁業や拿捕(だほ)・抑留の状況について経験に基づいた証言をするなど、竹島の調査・研究に功績のあった4人に感謝状が贈られた。


 県警はこの日、広島、山口、香川、徳島の各県警の応援を受け、約850人体制でトラブルを警戒。会場周辺では、約30の右翼団体の約50人が街宣車を走らせ、「竹島は日本の領土」「竹島を奪還せよ」などと訴えた。


 竹島の日は、1905年2月22日に当時の島根県知事が竹島の県編入を公示したことから、100周年の2005年に県が条例で制定。式典は翌年から開かれ、今年で19回目。(垣花昌弘、堀田浩一)