2021年の願い
From 三橋貴明
【近況】
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
「今年は良い年になればいい」
と、毎年元旦に祈るものですが、
なかなか難しい時期が続くでしょう。
考えてみれば「妙」な話なのですが、
我々が「稼いだ所得」からしか、
あるいは政府は「徴税した所得」からしか
支出できないとなると、経済規模は縮小せざるを得ません。
何しろ、民間や政府が「投資」をする前に、
所得の一部を「貯蓄」しなければならないことになります。
貯蓄は支出ではないため、
投資が増えれば増えるほど(貯蓄も増え)
経済がマイナス成長になるという
意味不明な状況になります。
実際には、政府は貨幣発行
(国債発行+財政支出)、
民間は銀行融資により、
別に手元に貨幣が無くても
投資することは可能です。
と言いますか、政府や我々が
「借りて投資する」ことにより、
「債務と債権の記録」としての貨幣が創出されます。
つまりは、過去の人類の経済が
成長してきたことこそが、
「貨幣が債務と債権の記録」であることを
証明しているのです。
ここまで深く、
細かく理解せずとも、せめて、
「政府の財政赤字(=国債発行+財政支出)は、
民間経済への貨幣の供給に過ぎない」
という事実だけでも、
国民の多くが共有することが
できる一年になるように、願ってやみません。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。