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香港民主派の逮捕者、米国人弁護士含む53人に…国安法で外国人逮捕は初か

 【広州=吉岡みゆき】香港警察は6日、民主派の立法会(議会)前議員ら53人を国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕したと発表した。国安法施行の昨年6月以降で最大規模の摘発となった。複数の香港、欧米メディアによると、米国人弁護士も関連して逮捕された。国安法で外国人が逮捕されるのは初めてとみられる。


 香港警察は、民主派が昨年7月に実施した立法会選挙の候補者を絞り込むための予備選が逮捕理由だと説明した。民主派が当時、選挙で過半数を占めた上で香港政府の予算案を否決し、政府トップの林鄭月娥(りんていげつが)行政長官を辞任に追い込む目標を掲げたことが、国安法が禁じる国家政権転覆行為に当たると判断した。


 米CNNなどによると、逮捕された米国人弁護士は香港民主派を支援してきたジョン・クランシー氏で、予備選では会計担当者を務めていた。警察発表によると、逮捕された53人は、予備選の運営に携わるか参加していた23~64歳の男女。一斉摘発には警官約1000人を動員したという。


 予備選には約61万人が投票し、国安法に対する不満の大きさを示していた。香港政府の李家超・保安局長は6日、「香港政府をまひさせようとする計画は、香港の経済と民生を大きく破壊するものだ」と述べ、摘発の正当性を主張した。


 民主派組織・民間人権陣線は6日に声明を出し「警察は法律を都合よく解釈し、香港人の言論の自由や選挙権、被選挙権を損なおうとしている」と抗議した。