Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

解体迫る北海道百年記念塔 差し止め求め住民提訴

© 産経新聞 北海道百年記念塔=札幌市(坂本隆浩撮影)
北海道が決定した北海道百年記念塔(札幌市厚別区)の解体をめぐり、存続を求めている市民団体に所属する道民ら86人が3日、北海道と鈴木直道知事を相手取り、解体差し止めを求める住民訴訟を札幌地方裁判所に起こした。同日、原告を代表して記者会見した「北海道百年記念塔を守る会」の野地秀一会長は、解体着手が迫る現状に挙げて「今の流れを止めたい。開拓した先人の思いを現世代は応えないといけない」などと述べた。
百年記念塔は昭和45年に完成。鉄トラス構造、外装には耐候性鋼板を採用している。道は付属物の落下などで老朽化が進んでいるとして、「利用者の安全性確保」と「将来世代への負担軽減」を理由に平成30年に解体を正式に決めた。
これに対し原告側は「百年記念塔は北海道開拓の歴史を伝える重要な歴史的建造物。解体が必要という道の説明には重大な懸念がある」などとして解体差し止めを主張している。
道の担当者は「訴状がまだ届いていないのでコメントできない」と説明。今回の住民訴訟以外にも提訴事案があるとし「裁判になっているものについては真摯(しんし)に対応していきたい」としている。